そこが聞きたい日本共産党(JCP)
Q ロシアは共産党の政権?
A 縁もゆかりもありません
ウクライナ問題をめぐる日本共産党の見解や政策について、関心や質問が寄せられています。Q&A形式で紹介します。
Q ロシアは共産党の政権?
A 縁もゆかりもありません。
「ソ連共産党」の一党独裁だった旧ソ連は1991年に崩壊しました。プーチン政権の与党は「統一ロシア」で、共産党とも共産主義とも無関係です。
もともと共産主義=科学的社会主義とは、自国の民族のことを他国に干渉されずに自分たちで決めるという「民族自決権」を大事にする立場です。
ところがソ連共産党は、1950年代から日本共産党を従わせようと干渉攻撃を仕掛けました。日本共産党はこれをはね返し、ソ連共産党が解体した際に「歴史的巨悪の党の終焉(しゅうえん)を歓迎する」と声明を出しました。
旧ソ連はチェコスロバキア、アフガニスタンなどにソ連言いなりの政権をつくろうと武力で侵略しました。日本共産党はこれらの覇権主義的な振る舞いが本来の社会主義・共産主義と無縁な蛮行だとして、徹底的に批判しました。いまのウクライナへの侵略に対しても「どんな国であれ覇権主義を許さない」と表明し、駐日ロシア大使に直接伝えて即時撤退を求めています。
日ロ領土問題は、スターリンが「領土不拡大」という第2次世界大戦の戦後処理の大原則に反して千島列島を占領したことに原因があります。全千島列島の返還を要求しているのが日本共産党です。安倍政権がプーチン大統領との屈従外交で事実上の「2島返還」で終わらせたのとは大きな違いです。