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2018年から加古川市議会議員をさせていただいています立花俊治と申します。
このぺーじでは、この間、年4回の定例本会議の際に一般質問をさせていただいた内容を掲載させていただいています。
2022年3月議会一般質問(3月7日)
§2番 立 花 俊 治 (無会派) 【一括方式】
1.新型コロナ禍での市民の福祉の増進について
(1)若年層の陽性者発生状況と休園・休校で仕事に行けない実態について
(2)臨時特別給付金について
(3)小学校休業等対応助成金の現状について
2.自動車通勤をしている職員へ新たに駐車料金を徴収することについて
(1)職員の通勤形態や通常業務の実態等について
(2)自動車通勤をしている職員へ新たに駐車料金を徴収することについて
3.第3次加古川市環境基本計画と地球温暖化問題について
(1)2021年6月気候非常事態宣言のPDCAサイクルに係る取組について
(2)市が対象とする温室効果ガス排出量の削減範囲について
(3)「環境保全協定」を締結している協定締結事業者について
(登壇) 立花俊治でございます。通告に沿い質問をします。
コロナパンデミックが止まりません。そして、子どもへの感染が広がり、ご両親が働きに行けない状況が多発しています。こうした問題について、市民からの相談がありましたので質問します。
大項目1、「新型コロナ禍での市民の福祉の増進について」。
小項目1、「若年層の陽性者発生状況と休園・休校で仕事に行けない実態について」お尋ねします。
質問1、1月からの保育園・幼稚園・小中学校・児童クラブの陽性患者数と休園・学級閉鎖・休校の数。2、本人が陽性、または濃厚接触者として仕事に行けない市民の現状。3、仕事に行けない市民へのサポート体制と現状についてお尋ねします。
小項目2、「臨時特別給付金について」。
質問1、家計急変世帯数の予測値。2、家計急変世帯になる可能性のある世帯への周知方法。3、加古川市独自の支援体制への考え方。4、臨時特別給付金事業の委託契約先と契約方法は随契か入札かお伺いします。
小項目3、「小学校休業等対応助成金の現状について」。
現在の休業等対応助成金の制度設計では、勤務先が申請しない場合は8割になってしまいますが、受付期限がまだ先のようですから市として2割を目標に補填できないか、所見をお伺いします。
大項目2、「自家用自動車通勤をしている職員へ新たに駐車料金を徴収することについて」。
このことについて、加印教職員組合から労働条件の変更になるということで議会での論議の要請があったこと、私自身、行政財産の目的外使用という主張に疑義があること、さらに目的外使用という土俵の上に乗っても平成6年2月7日に東京高等裁判所判決で目的外使用の許可を行うこと自体は行政財産の効率的利用の見地から使用を許可する行為であり、財産的価値に着目してその維持・保全・管理等を図る財産的処理を直接の目標とする財務会計上の行為ではないので、地方自治法242条第1項に規定する住民監査請求の対象となる財産の管理に該当しないとしていること、兵庫県の監査委員会も、このことについて西宮市民7,535人から駐車料金を取らないのは不作為行為だとして住民監査請求がありましたが、これを退ける抗告を平成21年8月12日に行っています。一方、平成18年11月30日には名古屋地裁判決もあることから、こうしたことを前置きして質問をさせていただきます。
小項目1、「加古川市内の職員等の勤務形態や通常業務の実態等について」お尋ねします。
質問事項1、小中学校・公民館・市民センター・児童クラブ・保育認定こども園・消防署など対象施設と幾ら徴収しようとしているのか、施設数と勤務している職員等の人数並びに予定徴収額の合計の積算。2、公共交通利用者、自転車、徒歩、自家用車通勤の内訳。3、通勤手当の支給されている職員数と金額。4、研究会など出張、市役所への物品配布の受け取りや市費での買物、下校した児童が帰宅しないと保護者から連絡があると、全職員で自家用車で探している現状認識、公共交通が不便なため自家用車を利用しないと公務効率が低下して生徒の授業時間が削られると思うが、このことについてはどのように考えているか。5、公用車がないのに家庭訪問はどのような交通手段で行えと業務命令を出しているのか。まず実態とご認識についてお尋ねをします。
小項目2、「自家用自動車通勤をしている職員等へ新たに駐車料金の徴収をすることについて」。
質問1、浜の宮中学校では松林に駐車していると聞いているが、職員駐車場が整備されていないのに徴収するのはおかしいと思うがご所見を。2、昨年11月2日付、加古川市の教育総務から13497号という文書が出ていますが、行政財産の目的外使用に該当すると記載されていますが、教育現場に教職員が公共交通不便な職場に自家用車で通勤する行為のどこが目的外か説明がされていないと言われています。ご所見をお願いします。何を指して目的外と規定しているのか。県教委は県立高校等の駐車場利用を目的外として徴収していないと思うが、併せてご所見を。3、有料化の目的。4、学校の敷地に止めるのが行政財産の目的外使用なら、目的外にならないよう駐車場を整備することが羈束されるんではないかと考えるがご所見を。
大項目3、「第3次加古川市環境基本計画と地球温暖化問題について」。
昨年6月に気候非常事態宣言を行い、市長は1月4日の新年祝賀会の挨拶で業界の参加者に向かって「金もうけだけでなく、地球温暖化問題についてもご協力いただきたい」と訴えましたが、その到達点と今後の方針についてお伺いします。
小項目1、6月気候非常事態宣言のPDCAサイクルに係る取組について。
質問事項1、気候変動への対応として本市としての省エネ、再生可能エネルギーに係る取組の到達点。2、議場棟の屋上には太陽光パネルが設置されていますが、学校等も含めて公共施設の太陽光パネルが設置できるのではないかと思いますが、施設数と面積、発電容量の推計。3、稲美町や加西市は池を利用した太陽光発電施設の設置について推奨していますが、加古川市の場合にはあまり見受けられません。加古川市のスタンスについてお尋ねします。4、工業用水として多額の予算を投じて平荘ダム、権現ダムがありますが、最近は需要が減っているとも聞いています。小水力発電などの研究はされていないのでしょうか。
小項目2、「市が対象とする温室効果ガス排出量の削減範囲について」。
第2種以上のエネルギー管理指定工場のエネルギー消費量は極めて大きく、市内温室効果ガス排出量の9割以上を占めており、市の排出量削減目標にはこれらステークホルダーとなる管理指定工場を除外しているとの記載があります。私ども市民感覚からすれば、市の環境政策として包括的な省エネ、再生可能エネルギー政策が欲しいところですが、除外されている理由についてお願いします。
小項目3、「『環境保全協定』を締結している事業者について」。
1、加古川市は市内12の事業者と環境保全協定を締結しておりますが、CO2の年間排出状況と削減目標をご紹介願います。
以上で壇上での質問を終わります。ご清聴ありがとうございました。
○副議長(中村亮太) 立花俊治議員の質問は終わりました。
答弁を求めます。
教育総務部長。
○教育総務部長(織田信吾) 「新型コロナ禍での市民の福祉の増進について」のうち、「若年層の陽性者発生状況と休園・休校で仕事に行けない実態について」ですが、本年1月からの各施設における園児、児童生徒等の陽性患者数につきましては幼稚園が約20名、私立を含む保育園が約260名、小中学校が約570名、児童クラブが約110名となっております。
各施設における休園、学級閉鎖及び休校の数につきましては、2月24日時点で幼稚園では学級閉鎖が3件、休園が3件、私立を含む保育園では一部休園が9件、全部休園が1件となっております。また、小中学校では学級閉鎖が60件、休校が1件、児童クラブにおきましては閉所はありませんでした。
以上で関係部分の答弁を終わります。
○副議長(中村亮太) 健康医療部長。
○健康医療部長(荻野和寿) 「新型コロナ禍での市民の福祉の増進について」のうち、「若年層の陽性者発生状況と休園・休校で仕事に行けない実態について」ですが、本人が陽性、また、濃厚接触者として仕事に行けない市民の現状については、本市域の陽性患者や濃厚接触者への対応は兵庫県が実施しております。そのため、本市では県の情報に基づき、職業などの陽性患者の概要は公表しておりますが、公表されている以外の情報は把握しておりません。また、濃厚接触者の情報は県において公表されていないため、本市でも把握しておりません。
以上で関係部分の答弁を終わります。
○副議長(中村亮太) 福祉部長。
○福祉部長(玉野彰一) 「新型コロナ禍での市民の福祉の増進について」のうち、「若年層の陽性者発生状況と休園・休校で仕事に行けない実態について」ですが、仕事に行けない市民へのサポート体制については、現在、新型コロナウイルス感染症自宅療養者が急増し、県健康福祉事務所だけでは対応が困難になっていることから、健康福祉事務所からの依頼に基づき、連日、市職員が食料等の生活物資やパルスオキシメーターを自宅療養者のご自宅へお届けしているところです。
次に、「臨時特別給付金について」ですが、家計急変世帯数の予測値については3,000世帯で予算措置を行っているところですが、現在の申請状況から3,000世帯を大きく下回るものと考えております。
家計急変世帯になる可能性のある世帯への周知方法については、広報かこがわやホームページでの周知に加え、市民センターなどにチラシを置き周知に努めているところです。また、現在手続を進めている臨時特別給付金について、できるだけ正確かつ早急に支給すべきであると考えており、今のところ新たな支援策については検討していません。
事業の委託先と契約方法については、指名競争入札を実施し、東武トップツアーズ株式会社姫路支店に委託しております。
以上で関係部分の答弁を終わります。
○副議長(中村亮太) 産業経済部長。
○産業経済部長(小野享平) 「新型コロナ禍での市民の福祉の増進について」のうち、「小学校休業等対応助成金の現状について」ですが、現在、厚生労働省では小学校等の臨時休業等に伴い、子どもの世話を行うため仕事を休まざるを得ない保護者に有給休暇を取得させた事業主に対して、休暇中に支払った賃金相当額を支給しています。また、事業主がこの助成金の活用に応じない場合は、新型コロナウイルス感染症対応休業支援金・給付金の制度により、労働者が直接給付金の支給を申請することが可能となっています。都道府県労働局においては特別相談窓口を設置し、労働者からの相談内容に応じ、事業主に対してまずは小学校休業等対応助成金の活用を働きかけていることから、市が独自に補填を行う予定はありません。
以上で関係部分の答弁を終わります。
○副議長(中村亮太) 総務部長。
○総務部長(北村順) 「自動車通勤をしている職員へ新たに駐車料金を徴収することについて」のうち、「職員の通勤形態や通常業務の実態等について」ですが、昨年7月に実施した職員駐車場の利用状況等に関する調査結果によると、本庁周辺以外の施設数は138施設、県費負担教職員も含めた職員数は2,961人です。その通勤方法の内訳については、自動車通勤者のみを把握しており2,645人となっております。また、駐車場使用料の金額については、現在、各職員組合と交渉しているところですが、地域別に各施設を1,000円、2,000円、3,000円の3区分に分類した場合、年額で約5,200万円を見込んでおります。
次に、通勤手当についてですが、県費負担教職員を除く市費の正規職員、再任用職員及び任期付職員の本庁周辺以外の自動車通勤者の通勤手当は、昨年6月の実績によると支給対象職員数は695人、また年額で約4,300万円となっております。
次に、「自動車通勤をしている職員へ新たに駐車料金を徴収することについて」ですが、有料化の目的については職員駐車場を利用する職員間の公平性の確保及び市有財産の有効活用を目的に、全ての勤務地における職員駐車場を有料化する方針を決定し、関係機関と調整を進めているところです。
以上で関係部分の答弁を終わります。
○副議長(中村亮太) 教育指導部長。
○教育指導部長(神吉直哉) 「自動車通勤をしている職員へ新たに駐車料金を徴収することについて」のうち、「職員の通勤形態や通常業務の実態等について」ですが、教職員の自家用車の使用については、研究会などに出張する際は出張先にもよりますが通常は自家用車を使用しており、その際は県の旅費規定に基づき出張旅費が支払われています。
また、市役所への物品配布の受け取りにつきましても自家用車を使用した場合は、出張旅費が支払われております。
さらに、児童生徒の下校後の生徒指導等につきましては、遠い場所への移動は教職員が自家用車を使用して地域に出向くことも多く、車を使用することの利便性は認識しております。しかしながら、このような場合であっても、通例、担当する授業があるときには授業を最優先にするため、自家用車を使用するしないにかかわらず児童生徒の授業時間が削られることは一切ございません。
次に、家庭訪問を行う際、交通手段について業務命令を出すということは通常ございません。それぞれの学校により立地条件が異なりますが、自家用車や公用自転車、徒歩など家庭訪問する方法を適切に選んで実施しております。
以上で関係部分の答弁を終わります。
○副議長(中村亮太) 教育総務部長。
○教育総務部長(織田信吾) 「自動車通勤をしている職員へ新たに駐車料金を徴収することについて」ですが、浜の宮中学校においては自家用車により通勤する教職員は全て学校敷地内に駐車しております。学校敷地内を自家用車の駐車場場所として利用することは、駐車場整備の有無にかかわらず行政財産の目的外利用に該当するため、駐車料金徴収の対象と考えております。
また、行政財産の目的外使用についてですが、学校敷地は児童生徒の教育に使用するために用いられる公共用財産です。過去の判例においても、教職員が通勤のために自家用車を利用することは通勤の利便に関わるものであり、学校敷地内に駐車することが教育に関連はしているものの、教育を行うために当然に必要とされるまでは認められず、学校敷地の本来の目的に含まれていないとされていることから目的外の利用と考えます。
次に、駐車場の整備については、学校施設の敷地内に十分な駐車場所が確保できない場合に駐車場の借上げ等も検討していく必要があると考えますが、その場合でも管理費用として駐車料金の徴収の対象となることは変わりません。
以上で関係部分の答弁を終わります。
○副議長(中村亮太) 環境部事業担当部長。
○環境部事業担当部長(阿部利也) 「第3次加古川市環境基本計画と地球温暖化問題について」のうち、「2021年6月気候非常事態宣言のPDCAサイクルに係る取組について」ですが、本市では気候変動対策に係る到達点として2050年に二酸化炭素排出実質ゼロを目指しています。
公共施設の太陽光発電設備については、学校等を含めて現在27施設に設置していますが、それ以外に設置できる施設の把握をしていないことから、施設数や発電容量の推計は困難です。
ため池を利用した太陽光発電設備の設置に関する本市のスタンスについてですが、第3次加古川市環境基本計画において再生可能エネルギー設備の推進を掲げており、現在検討しているところです。
なお、平荘湖や権現ダムへの小水力発電などの研究についてですが、兵庫県企業庁の所管であり、お答えする立場にはありません。
次に、「市が対象とする温室効果ガスの排出量の削減範囲について」ですが、本市において産業部門のエネルギーの使用の合理化等に関する法律の規制対象となる第2種以上のエネルギー管理指定工場は、自ら行動計画等を定め、省エネルギー、温室効果ガス排出量の削減を進められていることから、市の排出量削減目標から除外しております。
次に、「『環境保全協定』を締結している協定締結事業者について」ですが、現在11社であり、そのうち管理指定工場は8社となっています。管理指定工場のCO2年間排出量については、国への開示請求により把握しておりますが、操業に関わる企業情報のためお答えは差し控えさせていただきます。
また、削減目標については各企業それぞれで掲げられ取り組まれています。
以上で関係部分の答弁を終わります。
○副議長(中村亮太) 立花議員。
○(立花俊治議員) もっと答えてほしいこともありますが、一定の範囲があるということで再質問をしたいことについてお尋ねいたします。
12月1日から1月にかけての産業経済部の市内店舗応援かこがわ特産品プレゼント事業の所管事務調査が3月1日に行われ、ご報告をいただきました。それによりますと、一般紙6社へのチラシの折り込み8万7,000部、ポスティング7万7,000部、新聞広告10回、ポスター、ホームページ、これだけのことがやられています。予算の関係もあろうかと思いますが、同等に準じた周知徹底は検討できないものか、再度お尋ねをしたいと思います。
○副議長(中村亮太) 立花議員、何についての周知徹底ですか。
○(立花俊治議員) 臨時特別給付金の、いわゆる家計急変世帯に対する周知についてです。
○副議長(中村亮太) 福祉部長。
○福祉部長(玉野彰一) 臨時特別給付金の家計急変世帯への周知ということですが、先ほどホームページや市民センターへのチラシということでお答えさせていただきましたが、それに加えまして生活福祉課であります生活困窮者世帯の窓口、そちらのほうにもチラシを置いてますし、今回の制度につきましてはいろいろクーポンの問題とかありましたので、少し準備には時間がかかったというかいろいろございましたので、ただ、そういう中でできるだけ早く給付するという目的のため、今回のような状況になっております。
○副議長(中村亮太) 立花議員。
○(立花俊治議員) 駐車場関係についてお尋ねをします。
先ほどの答弁の中で目的外というのが何回も出てるんですが、目的外と言いながら駐車場を拡張したり補修した経緯があると組合からは聞いているんですが、そんな事実があるのかどうか。また、行政財産使用料の積算方法を参考にして先ほど1,000円、2,000円、3,000円というお話がありましたが、加古川市の路線価と姫路市の路線価を比較すると姫路のほうが高いと思うんですけれども、姫路はゼロ、500円、1,000円、整合性にちょっと欠けているんではないかと思います。考え方を再度お願いしたいと思います。それから、教職員の会計年度任用職員や臨時職員については1年に15日しか来ないとか1週間に3日とか、それからALTでしたか、外国人の英会話の講師などは頻度が少ないと思うんですけれども、そういう人たちの対応については条例でするのか要綱でするのかも分かりませんけれども、どういう考えをしているか教えていただけますか。
○副議長(中村亮太) 立花議員、三つ目の質問に関しましては通告の範囲を外れてると考えますので、答弁はしませんのでご了解ください。
総務部長。
○総務部長(北村順) まず目的外の利用の話をさせていただきますと、平成18年の名古屋地裁の判決なんですけれども、これは議員のほうもおっしゃっておりましたが、教職員らが通勤で使う学校の駐車場を有料化したことについて、学校の目的にかなう利用かどうか争われた訴訟となってまして、通勤自動車を駐車することは公の教育を担当する教職員の通勤の利便に関わるものではあるけれども、公の教育を行うことに関連するものではあるんですが、公の教育を行う上で当然に必要とされるものとまでは認められず、これは教育総務部長のほうも言っておりましたが認められなくて、小学校の校地を教職員の通勤用自動車の駐車場として使用することについては、行政財産としての小学校校地本来の目的に含まれるものとは言えないというふうな判決が出ました。これが平成18年に出ましたので、そこから各自治体等について学校等での駐車場の有料化が進んだと認識しております。
実際、加古川市につきましては平成18年から本庁周辺の職員に関しましては借上げ地を借り上げて有料化をしました。平成18年に有料化を始めましたが最終的には全職員有料化をしていこうという形で進めてきておりました。その中で駐車場がない場所、例えば学校園等について校地以外に確保ができるかどうかという検討をずっと重ねてくる中、平成25年に定期監査で監査のほうからも職員の公平性に欠けるので本庁周辺以外も徴収しなさいということも出ましたし、それを受けて平成28年に加古川市行政改革実行プランのほうで掲げまして、平成30年からは原則全ての勤務地で有料化しようというふうにしておりました。ただ、今まで時間がかかっておりますのは駐車場の確保ができるかどうか、あと職員の理解であるとか、地権者と交渉していこうかというところで今、遅れてはいるんですけれども、おおむね整った形になりましたので今の時期に実施していけるという形での話で進めております。
それで、料金につきましては姫路と加古川とは違うというのはありますが、考え方の一番近いであろうと思われる土地の資産価値である固定資産税の評価額を一定の基準とするということが妥当だと考えて進めてきております。
ただ、先ほど料金について3区分分けさせていただきましたが、それは公共交通機関の整備状況であったり、まだ駐車場の整備が確実にできてるという状況ではございませんので、その中で料金にちょっと差をつけて3,000円、2,000円、1,000円という3区分で実施できないかなという形で今進めておるところです。
○副議長(中村亮太) 立花議員。
○(立花俊治議員) 一番最初のときに質問したと思うんですけれども、今総務部長の回答では、教員の駐車場についてはきっちりと準備をする、しなければ徴収できないというそういう関係だということでよろしいでしょうか、確認します。
○副議長(中村亮太) 総務部長。
○総務部長(北村順) 実際に、今は学校周辺に駐車場が確保できるという形ではございませんので、目的外利用という形ではありますが、学校長が実際に通勤されてる車については確保が必要だという形で、調査もしっかり学校のほうがしておれば、目的外使用の中でも校地内に止めていただくのは可能であろうというような判断をしております。ただ、行政財産の目的外使用ではありますのでそこの料金は徴収していこうと考えております。
○副議長(中村亮太) 立花議員。
○(立花俊治議員) 今頃こんなことを聞いて恥ずかしいんですが、加古川市の庁舎とか全体の施設の中のLED化というのはもう終わっておるんでしょうか。
○副議長(中村亮太) 立花議員、申し上げます。この件に関しましては通告されておりませんので答弁できません。
○(立花俊治議員) それでは、まとめをさせていただきます。
各方面からのご答弁ありがとうございました。今日はコロナで困っている市民の支援、東京高裁判決を覆そうとする駐車場問題、それから気候変動問題についてお尋ねをいたしました。
市長は2月22日の施政方針で、SDGs問題に触れながら誰一人として取り残さないインクルーシブな社会を実現するんだ、小さな声にもしっかりと耳を傾けてまいりますと言われました。行政方針の決定でも小さな声を排除しないよう切にお願いするとともに、繰り返しますが、地球温暖化問題についても市長が新年挨拶で業界代表に、金もうけだけじゃなくてCO2削減も、と迫ったあの勢いで頑張っていただきますよう期待して質問を終わります。ありがとうございました。
一 般 質 問 の 通 告 議 員 と 要 旨 一 覧
§2番 立 花 俊 治 (無会派) 【一括方式】
1.コロナ禍における生活保護等の低所得者対策について
(1)生活保護利用者の動向について
(2)生活保護利用者が増加しない理由の一つとしての扶養照会について
(3)生活保護の利用促進について
(4)緊急小口資金及び総合支援資金の特例貸付の実施状況について
(5)新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金の支給状況について
2.新型コロナ感染症の影響と生活困窮者への給付制度について
(1)コロナ禍においてかつて見えていなかった問題が顕在化していること
について
(2)国の10万円支給という制度設計では届かない市民に対する給付金に
ついて
3.廃プラスチックの分別収集について
(1)加古川市のプラスチックごみの処理状況とプラスチックに係る資源循
環の促進等に関する法律施行にあたっての検討状況について
4.国民健康保険料均等割の軽減について
(1)加古川市独自で国民健康保険料を上乗せ軽減することについて
【発言内容 読み原稿】
◎日程第3 一般質問
○議長(木谷万里) 日程第3、一般質問を行います。
一般質問は、通告に基づき、順次質問を許可します。
立花俊治議員。
○(立花俊治議員) (登壇) 皆さん、おはようございます。立花俊治でございます。通告に沿って質問をさせていただきます。よろしくお願いします。
大項目1、「コロナ禍における生活保護等の低所得者対策について」。
新型コロナ感染症が発生してから1年10か月余り、生活破壊が進んでいるのに、生活保護利用者はあまり増えていません。このことに疑問を持って質問をします。
小項目1、「生活保護利用者の動向について」。
2019、2020、2021年度の途中経過も含めて、生活保護利用件数の趨勢についてお示しください。併せて、相談件数、利用に至らなかった件数もお願いします。
小項目2、「生活保護利用者が増加しない理由の一つとしての扶養照会について」。
生活困窮者は増加しているのに、利用者が増加しない理由の一つとして、扶養照会が従来から指摘されています。申請相談件数中、扶養照会を行った件数並びに実際に協力を受けている件数と、その割合についてお尋ねします。また、本市の生活保護に係るホームページの内容で、扶養義務者からの援助という項目がありますが、そこの表現で相談者に扶養が要件であるかのごとく感じられるので修正する必要があると思うが、見解をお願いをいたします。
小項目3、「生活保護の利用促進について」。
以前から電話や口頭申請で受理しなければならないと羈束されていますが、電話による生活保護申請があって、訪問して利用につなげた件数は何件あるかお尋ねします。2019年9月に一般質問した際に、生活福祉課の職員が42名体制だと聞きましたが、2021年度の座席図では40名と表示されています。その差2名、なぜ減っているのかお示しください。生活福祉課の職員で非正規職員は何名いるのでしょうか。提案ですが、今どきのことですからスマートシティを標榜しており、ネットによる申請受付の検討、カラー印刷の生活保護のしおりの作成と市役所や市民センターでの配布、札幌市が餓死事件を受けて生活保護は権利のポスターを作成して周知に努めており、生活保護利用につながるのではないかと思いますが、3点について加古川市でも実施するお考えはないか、お尋ねをいたします。
小項目4、「緊急小口資金及び総合支援資金の特例貸付の実施状況について」。
11月25日のNHKのクローズアップ現代で国全体で300万件、1兆2,800億円貸し付けられていると報道されています。緊急小口資金、総合支援資金の特例貸付の本市の状況について、相談件数、貸付件数、貸付総額についてお尋ねします。
小項目5、「新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金の支給状況について」。
加古川市では何件申請相談があって、何件支給されたか。また不承認件数をお尋ねいたします。
大項目2、「新型コロナ感染症の影響と生活困窮者への給付制度について」。
小項目1、「コロナ禍においてかつて見えていなかった問題が顕在化していることについて」。
コロナ禍で今までは見えなかった社会問題が顕在化していると言われています。ちまたで、本市でも10人以上の方がコロナで亡くなっていると聞いています。実際には関連死者は何人いたのでしょうか。コロナに関連した自殺者はいなかったのでしょうか。学校へ通えなくなった小中学生は何人いたかも併せてお願いします。また、医療崩壊としても社会問題視された、陽性だったが入院できずに宿泊施設に行った人と自宅療養を余儀なくされた人は、加古川市民で何人いたのか、それぞれのマックスの数字をお示しください。そして、あまり話題にはなりませんが、外国人は何人いて、コロナ関連の相談は何件あったか。そして、コロナ陽性者数とワクチン接種状況についても併せてお尋ねいたします。
小項目2、「国の10万円支給という制度設計では届かない市民に対する給付金について」。
国の子育て中の世帯に対する制度が大きく報道されています。この他にも国・県の一時支援金が報じられ、本市でも中小事業者、個人事業者に対して8,000万円の補正予算が審議されるようになっていますが、国または県から支援金を受けた事業者が対象と報じられています。収入を絶たれて本当に困っている人に届かないとの声を聞いています。こんなときこそ財政調整基金を活用して、50%マイナスではなく、2020年度に実施したように30%でも可というような給付制度の創設という考えはないのか、お尋ねします。
大項目3、「廃プラスチックの分別収集について」。
海洋プラスチックごみ問題、気候変動問題、諸外国の廃棄物輸入規制強化等への対応を契機に、国内におけるプラスチックの資源循環を一層促進する重要性が高まって、多様な物品に使用されているプラスチックに関し、包括的に資源循環体制を強化する必要があるとして、プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律が可決され、2022年4月から施行すると聞いています。
小項目1、「加古川市のプラスチックごみの処理状況とプラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律施行にあたっての検討状況について」。
食品トレーや卵パックなどのプラスチックについては年間何トン、可燃ごみの何%に当たるか。稲美町・播磨町は分別が進んでいますが、加古川市は熱源として焼却してはばからないと答弁してきました。令和4年2月改定の資源物とごみ分別の手引きエコクリーンピアはりま版でも、6ページにビニール・プラスチックを燃やすごみと記載しています。廃棄物の排出抑制、プラスチック廃棄物の分別収集、自主回収、再資源化が求められているが、本市においても政策転換して法律施行の準備が求められていますが、検討状況についてお尋ねします。
大項目4、「国民健康保険料均等割の軽減について」。
国民健康保険については、全国的にも国の補助金が削減され、他の保険と比べ被保険者の所得が低いのに使用者側負担に当たる国の補助金が削減され、保険料は高いという構造的な問題を抱え実施されています。このことについては、全国市長会でも国に対する要望が出されており、国が一定の是正対応を行い、来年4月から未就学児の均等割を5割削減すると報じています。昨年から先行している自治体や加西市のように18歳まで均等割を無料にしている自治体がありますが、このことについてお尋ねします。
小項目1、「加古川市独自で国民健康保険料を上乗せ軽減することについて」。
加古川市で18歳まで無料にするための財源はいくら必要か、市の独自措置として18歳まで軽減実施の考えはないのかお尋ねいたします。
以上で、壇上での質問を終わります。ご清聴ありがとうございました。
○議長(木谷万里) 立花俊治議員の質問は終わりました。
答弁を求めます。
福祉部長。
○福祉部長(玉野彰一) 「コロナ禍における生活保護等の低所得者対策について」のうち、「生活保護利用者の動向について」ですが、本市の被保護世帯数は令和元年度末で1,679世帯、令和2年度末で1,701世帯と若干増加していましたが、今年度は10月末現在で1,701世帯とほぼ横ばいの状況が続いています。また、生活保護の新規相談件数は令和元年度は244件、2年度は395件、今年度は10月末現在で166件です。相談後、生活保護の利用に至らない理由は様々で、正確な件数は把握できていませんが、相談件数と生活保護の開始件数との差を見ると、令和元年度は46件、2年度は145件、今年度は10月末現在で48件となっています。
次に、「生活保護利用者が増加しない理由の一つとしての扶養照会について」ですが、今年度は10月末までに500人の扶養照会を実施しており、金銭的な援助は可能と回答があった方は7人で1.4%、金銭的な援助は難しいが精神的な援助は可能と回答があった方は103人で20.6%となっています。
また、扶養義務者からの援助に関するホームページの表現についてですが、厚生労働省のホームページなどを参考に、法令、生活保護の実施要領の内容に基づき掲載しているところです。今後も、より市民に分かりやすい表現となるよう努めてまいります。
次に、「生活保護の利用促進について」ですが、まず、電話による生活保護の申請につきましては、対応件数は把握していませんが、病院に入院中の方や施設に入所中の方、また在宅でも移動困難な方から生活保護の申請の意思がある場合などは、職員が訪問して申請を受け付けるなど、状況に応じ様々な方法で対応しているところです。
次に、生活福祉課の職員数ですが、令和元年度は42名でしたが、今年度は41名の体制となっています。また、41名のうち9名が会計年度任用職員となっています。
次に、ネットによる申請受付、カラー印刷による生活保護のしおりの作成や生活保護は権利のポスターの作成については、現時点では検討していませんが、生活保護の相談、申請のしやすい環境や生活困窮者を把握し、適切な相談支援につなげることが大切だと認識しており、今後も相談、申請のしやすい環境づくりに努めてまいります。
次に、「緊急小口資金及び総合支援資金の特例貸付の実施状況について」ですが、本市の社会福祉協議会に確認したところ、令和2年3月25日から本年10月末までで緊急小口資金については2,173件で貸付総額が4億865万円、総合支援資金については2,649件で貸付総額が19億3,435万円となっています。内訳は、初回、延長貸付が1,585件、再貸付が1,064件となっています。また、緊急小口資金と総合支援資金の特例貸付に関する新規問合せ件数は、本年9月末までで3,032件となっています。
次に、「新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金の支給状況について」ですが、本支援金は兵庫県の社会福祉協議会で実施する総合支援資金の再貸付を終了した世帯や、再貸付について不承認とされた世帯を対象として本年7月から支給しているところですが、申請数は10月末現在で113件となっています。
以上で、関係部分の答弁を終わります。
○議長(木谷万里) 健康医療部長。
○健康医療部長(荻野和寿) 「新型コロナ感染症の影響と生活困窮者への給付制度について」のうち、「コロナ禍においてかつて見えていなかった問題が顕在化していることについて」ですが、本市では新型コロナウイルス感染症の発生以来、兵庫県からの情報提供に基づき陽性患者の発生状況を公表しております。しかしながら、新型コロナウイルス感染症による死亡者数や自殺者数、並びに宿泊施設療養者数や自宅療養者数に関しては、県からの情報提供はありません。なお、本市の令和2年の自殺者数は令和元年に比べ減少しております。
次に、本市に住民登録のある外国人の人数は11月1日現在で3,021人ですが、コロナ関連の相談窓口は多岐にわたるため、件数は把握しておりません。また、本市外国人のワクチン接種状況について、具体的な接種人数は把握できませんが、予約システムや接種会場で配布する案内文を多言語で対応するなど、接種しやすい環境づくりに努めております。
以上で、関係部分の答弁を終わります。
○議長(木谷万里) 教育指導部長。
○教育指導部長(神吉直哉) 「新型コロナ感染症の影響と生活困窮者への給付制度について」のうち、「コロナ禍においてかつて見えていなかった問題が顕在化していることについて」ですが、本年4月から9月までに新型コロナウイルス感染症の感染不安を理由とし、1日でも欠席した児童生徒数は小学校136人、中学校17人の合計153人となっておりました。登校できない児童生徒に対しては、プリント等による課題の配付、学習支援アプリ等の活用、ライブでのオンライン授業の実施等の学習支援、また不安を解消するための教育相談等を行いました。その成果もあって、10月末現在でコロナ不安による欠席が解消した者は小学校で115人、そして中学校では14人でございました。今後ワクチン接種率の増加や感染者数の減少により、感染不安による欠席者数はさらに減少していくものと考えております。今後も3密回避や手指消毒、検温の徹底等の感染防止についてや、教育相談など心のケアによるコロナ不安解消に向けた取組を継続して行っていきたいと考えております。
以上で、関係部分の答弁を終わります。
○議長(木谷万里) 福祉部長。
○福祉部長(玉野彰一) 「新型コロナ感染症の影響と生活困窮者への給付制度について」のうち、「国の10万円支給という制度設計では届かない市民に対する給付金について」ですが、本市では新型コロナウイルス感染症の感染拡大において、感染拡大の防止や経済的な影響を受ける事業者、市民の生活を守るため、様々な施策を実施してきたところです。また、生活困窮者に対する支援としては、生活困窮者自立支援法に基づく相談支援の充実とともに、コロナ特例による住居確保給付金の支給要件の緩和と支給期間の延長や、新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金の支給を行っているところです。加えて、住民税非課税世帯に対する1世帯当たり10万円の給付も実施する予定であることから、現在のところ生活困窮者への本市独自の給付金は検討していません。
以上で、関係部分の答弁を終わります。
○議長(木谷万里) 環境部長。
○環境部長(川上雄司) 「廃プラスチックの分別収集について」のうち、「加古川市のプラスチックごみの処理状況とプラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律施行にあたっての検討状況について」ですが、本年6月に実施した家庭系燃やすごみの組成調査結果では、容器包装も含めた全てのプラスチックごみの割合が約19%となっております。しかしながら、調査は全てのごみが対象となっていないことから、プラスチックごみの総量の把握は困難です。
次に、プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律施行に当たり、その規定を実施するための政令や指針等の通知は現在のところありません。今後も引き続き国や県の動向を注視するとともに、近隣市町の状況についても情報収集に努めてまいります。
以上で、関係部分の答弁を終わります。
○議長(木谷万里) 健康医療部長。
○健康医療部長(荻野和寿) 「国民健康保険料均等割の軽減について」のうち、「加古川市独自で国民健康保険料を上乗せ軽減することについて」ですが、18歳まで均等割を無料にするための財源については、本年10月末現在の対象者3,996名で試算いたしますと、約8,300万円が必要になると見込まれます。
次に、市の独自措置として18歳までの均等割の軽減を実施することについては、独自で減免している自治体があることは承知しておりますが、全国一律の制度として国が財源を確保する中で導入すべきものと考えております。なお、来年度から未就学児に対する新たな軽減制度が導入されることが決定しておりますが、さらなる軽減措置の拡充について兵庫県市長会を通じて国へ要望しております。
以上で、関係部分の答弁を終わります。
○議長(木谷万里) 立花議員。
○(立花俊治議員) 再質問を一つさせていただきます。
先ほど相談件数の数字について、加古川市が市長名で兵庫県社会保障推進協議会に回答している数字はご紹介されませんでしたけれども、市役所に生活保護を受けたいと訪問した人は2019年度が1,404件、2020年度は3,457件と2.46倍に増えています。利用者数は15%しか増えていません。3,457件と申請者数275件の間には3,182件の乖離があるが、内訳について詳細な答弁をまず求めたいと思います。
○議長(木谷万里) 福祉部長。
○福祉部長(玉野彰一) 件数の内訳については、少し詳しい数字的なものは分かりませんけれども、例えば生活保護の制度の説明を聞きたいでありますとか、申請に至らないまでの相談とか、そういうものも全部含めての件数とかになりますので、その差が大きいということで生活保護の申請を受け付けていないとか、そういうことではないとは認識をしております。
○議長(木谷万里) 立花議員。
○(立花俊治議員) 扶養照会の件なんですが、これも兵庫県社会保障推進協議会に提出した資料との乖離が若干ございますけれども、相談者から扶養照会してほしくないと言われた案件については何件ほどあったんでしょうか。
○議長(木谷万里) 福祉部長。
○福祉部長(玉野彰一) 申し訳ございません。照会してほしくないという申出の件数は把握はしておりません。内容的には、実際にはそういうケースもございます。例えばDVとか、身内の方に知られたくないというケースもございますので、そういったところは扶養調査をしてないということで、その実態、ケースに応じた調査を実施しているところです。
○議長(木谷万里) 立花議員。
○(立花俊治議員) 職員が減った分ですけれども、確かに利用者数はあまり数字の変化がございませんけれども、ケースワーカー1人当たり101名と、基準の80世帯を超えておりますが、相談件数が1,404人から3,457人、2.46倍にも増えているにもかかわらず、なぜ定数削減したのか、このことについてお考えをお聞かせください。
○議長(木谷万里) 福祉部長。
○福祉部長(玉野彰一) 職員の体制につきまして、今回は1名減となっておりますのが、管理職の分が1名減となっております。したがいまして、ケースワーカーの数は変更はございません。ただ、先ほどからおっしゃってましたように、いわゆる法定の定数ですね、80世帯に対して1名というケースワーカーの定数については、現在のところ1名不足という状況が続いておりまして、その点につきましては人事のほうとは常に協議をした上で要求をしているところでございます。
○議長(木谷万里) 立花議員。
○(立花俊治議員) 財政調整基金と低所得者支援の件なんですが、今まで財政調整基金については、これは災害のときなんかに大切だからとっておくんだと、こういうご答弁でしたが、加古川市としてはコロナは災害の位置づけとしてるんでしょうか、してないんでしょうか。
○議長(木谷万里) 企画部長。
○企画部長(中田直文) コロナの影響というのは、全国的にも非常に大きな、そういった災害に準じるようなものであると考えております。ただ、基金につきましては、あるからどうとかではなくて、やはりその効果とか有効性を十分判断した上で取り崩していくべきものというふうに考えております。生活困窮者の方々への支援あるいは事業者の支援についても、これまでいろいろな形で施策を打ってきておりますので、今後も国や社会状況の動向を見ながら、必要に応じてそういったものを充当していきたいと考えております。
○議長(木谷万里) 立花議員。
○(立花俊治議員) ご答弁ありがとうございました。
最後に、簡単にまとめの意見を述べさせていただきます。
今日はコロナ禍における生活保護、それからコロナ禍で生活にあえいでいる市民の暮らし応援、プラごみ、国民健康保険についてお尋ねをさせていただきました。変異株オミクロンの第6波が危惧されていますが、地方自治法第1条の2の福祉の向上が地方自治体として最大の命題ですが、今は向上というよりも後退をどう防ぎ止めるか、こういう壁に直面をしているのではないでしょうか。そのためには、財政調整基金について、理事者サイドはこの間、災害などのために策を弄することなく財政調整基金を吐き出して、市民のために使うことが必要だと思いますし、可能だと思います。
以上で、今回の質問を終わります。ありがとうございました。
§2番 立 花 俊 治 (無会派) 【一括方式】
1.児童クラブ等について
(1)児童クラブの教室数・児童数の趨勢と現在の人数、待機児童数について
(2)児童クラブの教室における新型コロナウイルス感染症対策について
(3)児童クラブ保護者負担金に対する満足度について
(4)通常の児童クラブに通えない障がい児を受け入れる放課後等デイサービ
ス事業所等について
2.公共施設の在り方について
(1)カピル21ビルについて
(2)カピル21ビルへの行政機能移転後の割合と賃料について
(3)旧加古川図書館の文化的価値と利活用について
(4)勤労会館廃止に伴う労働行政について
(5)市営プールの利用状況と廃止方針について
3.被災者の受入れと防災対策について
(1)福井県での原発事故発生時の対応について
(2)崩壊土砂流出危険地区の調査について
(3)市内のマンホールトイレの整備状況について
○(立花俊治議員) (登壇) 皆さん、こんにちは。あと2人ですのでご協力のほどよろしくお願いします。それから、理事者の皆さんには質問事項がブッキングしておりますが、ご答弁よろしくお願いをいたします。通告に沿って質問をさせていただきます。
大項目1、「児童クラブ等について」。
少子化問題が叫ばれていますが、本質的には新自由主義路線のはざまで派遣労働や非正規化など格差社会が広がり、子どもを育てられないからという大きな社会的背景があると考えています。そんな中で児童クラブの実態と課題についてお尋ねします。
加古川市の児童クラブといえば、今でこそ児童クラブがあって当たり前になっていますが、振り返れば親が子どもの面倒を見る風潮が強く、実施を求める請願を出しても市議会で不採択とされてきたものです。そんな中で、35年も前の話ですが1986年に初めて予算がついて、平岡小学校に最初の学童保育室が開設されました。以後、鳩里小学校、氷丘小学校、別府小学校、平岡北小学校などで自主的な学童保育運動が始まり、全ての小学校に児童クラブができています。
小項目1、そこでまず実態を確認する意味で児童クラブの数、児童数、待機児童の数の趨勢についてお尋ねします。
小項目2、ところで9月5日付神戸新聞東播版には10代以下の感染者増加と報じられる記事がありましたが、新型コロナウイルス感染症が若い年齢にも増えていると報道されています。昨日の大阪で10代の方が亡くなっています。厚生労働省肝煎りのCOCOAが機能しているという情報は聞いたことがありません。児童クラブ内での陽性者の動向に保護者は不安を抱いているのが現状です。児童クラブでのコロナ陽性者累計はどのようになっているかお伺いをします。また、高砂ではクラスターの発生が報道されていますが、どこでという報道が行われていません。私も時には孫を迎えに行くことがありますが、密になっていると思います。多くの保護者から情報公開してほしいとの声が出ています。
小項目3、格差社会の進行の中で児童クラブの料金に対して、保護者から軽減してほしいとの要望がございます。市としての満足度に対する認識をお尋ねします。特に、6時30分を超えると延長料金2,000円取られますが、不満の声が上がっています。市民意識調査は行われているのでしょうか。要求したいと思います。
小項目4、さて、通常の児童クラブに通えない障害児を受け入れる放課後等デイサービス事業についてですが、加古川市が運営している児童クラブで受け入れている障害児等は何人いるのでしょうか。社会の受入れ態勢が整備されていないことから、保護者から不安の声を聞いています。市内には身体障害や発達障害児童を受け入れている放課後等デイサービス事業所は何か所あるのでしょうか。そうした受入れ事業所に何人通っているか、教えてください。
大項目2、「公共施設の在り方について」。
公共施設の利用料金が上げられ、多くの市民が利用していたアクア交流館が閉鎖されました。このたび、加古川駅前への行政機能の移転計画が示されていますが、随契による工事、複数階の多額の賃料を支払うことになります。加古川図書館の文化財としての保存、コロナ禍でもにぎわいを見せた市民プールの廃止問題、公共施設等総合管理計画の実態把握と疑問点、並びに行政サービスについてお尋ねします。
小項目1、初めにカピル21ビルについてですが、権利者の状況はどのようになっているのか。管理はどのように行われているのか。管理に係る周知はどのようになっているのでしょうか。
小項目2、カピル21ビルの床面積のうち行政機関が専有しようとしている床面積の割合と賃料の合計額について教えてください。また、コンパクトシティ構想の流れがあるとはいえ、民間資本の家賃を補填するために市税の投入の在り方についていかがなものかと考えていますが、見解をお聞かせください。
次に、加古川図書館についてですが、640万円の耐震診断費用が計上されていますが、文化的価値についての見解と歴史記念館や平和祈念館等への活用についての可能性についてお伺いをします。また、勤労会館がなくなると労働行政の拠点がなくなるのではないかと考えますが、労働者の福祉の存続の必要性についてはどのように考えるか、今後の方針をお聞かせください。
カピル21からは離れますが、今年も猛暑に見舞われてコロナ禍でも浜の宮と日岡山の市民プールにはたくさんの市民が入場しておりましたけれども、利用状況と市民サービスをやめてしまう廃止方針を見直す気はないのか、お尋ねをいたします。
大項目3、「被災者の受入れと防災対策について」。
福井県で原発事故が起こった際に、京都府宮津市の避難者を本市が受け入れることになっています。その受入れ態勢の確認を行いたいと思います。また、今年夏の豪雨での見土呂フルーツパークで土砂流出のため災害復旧費に400万円の補正予算が計上されていますが、気候変動による集中豪雨対策、災害に対する本市の準備状況をお聞きします。福井県には14基の原子力発電所がございます。原子力災害が発生した場合、京都府宮津市の避難計画によると加古川市内の小中学校へ来ると記載されております。具体的な受入れ計画と地域防災計画についてお尋ねします。
また、気候変動に起因して海水温が上がり、偏西風の影響もあり線状降水帯が頻発して洪水が起こり、今年、熱海での地滑りが話題になりました。そこで、土砂流出危険区域の調査についてですが、市内には土砂流出のリスクがないのか、盛土、埋立地の把握状況についてお尋ねします。
最後に、国土交通省がマンホールトイレ設置状況調査を公表していますが、加古川市はマンホールトイレの設置計画についてはどのように考えているか、お尋ねします。
以上で、壇上での質問を終わります。ご清聴ありがとうございました。
○議長(木谷万里) 立花俊治議員の質問は終わりました。
答弁を求めます。
教育指導部長。
○教育指導部長(神吉直哉) 「児童クラブ等について」のうち、「児童クラブの教室数・児童数の趨勢と現在の人数、待機児童数について」ですが、平成20年度から市内全28小学校区において32の児童クラブが低学年を対象に開設され、平成27年4月1日時点では37クラブにおいて1,985人の児童が利用し、待機児童は44人でございました。
平成27年度には子ども・子育て関連3法による児童福祉法が改正され、高学年の受入れや施設基準が新たに設けられましたが、順次整備を進めた結果、平成30年度中に対応が完了し、平成31年4月1日時点で78クラブにおいて3,141人の児童が利用し、待機児童が解消いたしました。そして、令和3年4月1日時点で79クラブにおいて3,031人の児童が利用しており、待機児童は発生しておりません。
次に、「児童クラブの教室における新型コロナウイルス感染症対策について」ですが、まず児童クラブでのコロナ陽性者数の累計は9月1日現在で把握してる範囲では10名程度でございます。
次に、児童クラブのコロナ対策の状況につきましては、感染対策として学校園における新型コロナウイルス感染症対策マニュアルに準じて行うとともに、新しい生活様式を踏まえ、教室外での保育場所として、各学校の体育館や運動場を含めた広い空間で保育を行うなどの感染防止対策を実施しております。また、利用児童を複数のグループに分け、室内遊びや外遊びなどの保育内容に応じてローテーションを行い、教室内での人数を分散させることで室内の三密を避けるような工夫もしております。
次に、「児童クラブ保護者負担金に対する満足度について」ですが、保育の質の向上に向けた取組を進める中で、保護者の就労形態の多様化などから令和元年度から開所日の追加によりサービスを拡充したところです。また、保育の質の向上に向け、児童クラブで勤務する職員を対象として外部講師などによる専門的な研修を実施するなど、児童対応の充実も進めております。
これらの取組により、ご利用いただいている保護者の皆様には負担金額がサービスに見合ったものとなっているとおおむね満足いただいているものと考えておりますが、児童クラブの運営について改善を求めるご意見もあるため、引き続きサービスの向上に努めてまいります。
なお、延長利用料金の設定については近隣自治体と比較しても同水準にあり、妥当な料金設定であると考えております。
次に、「通常の児童クラブに通えない障がい児を受け入れる放課後等デイサービス事業所等について」ですが、各児童クラブで受け入れている障害児と指導員加配の実態については、加古川市児童クラブ保育マニュアルに基づき配慮が必要な児童の支援に向け、児童クラブと学校は密接な連携を図るものとしております。
具体的には、保護者了解の下、支援員と学級担任が当該児童に関する支援に必要な情報を共有するとともに、配慮が必要である旨の保護者からの申出に基づき、個別面談を行うなど実態を把握の上、補助員を加配しており、本年4月1日時点で34クラブにおいて35人の補助員を加配してるところでございます。
以上で、関係部分の答弁を終わります。
○議長(木谷万里) 福祉部長。
○福祉部長(玉野彰一) 「児童クラブ等について」のうち、「通常の児童クラブに通えない障がい児を受け入れる放課後等デイサービス事業所等について」ですが、放課後等デイサービスを利用している本市の児童数は677名で、市外の事業所を含め82事業所を利用されています。
次に、今後の受入れ施設計画の方向性についてですが、放課後等デイサービス事業所の開設の認可については県が行うこととなっています。本市としましても、サービスを希望する児童に必要なサービスが提供できるよう、個々の特性に応じた支給決定を行うとともに、第2期加古川市障害児福祉計画で定める必要な見込量の確保に向け、必要に応じ県と調整を行ってまいりたいと考えています。
以上で、関係部分の答弁を終わります。
○議長(木谷万里) 産業経済部長。
○産業経済部長(小野享平) 「公共施設の在り方について」のうち、「カピル21ビルについて」ですが、カピル21ビルは複数の区分所有者で構成された区分所有建物であり、加古川再開発ビル株式会社が管理組合からビルの管理運営業務を受託しています。
加古川再開発ビル株式会社については、毎年、収支等の業務状況を市議会に報告しているところであり、また当該ビルの床の約8割を所有しており、不動産の賃貸業務として所有する床のほとんどを百貨店として賃貸しているところです。なお、現在のところ本市に対しては行政施設として7階及び6階のそれぞれ一部を賃貸しております。
次に、「カピル21ビルへの行政機能移転後の割合と賃料について」ですが、民間資本に対する市税の投入の在り方については、加古川駅前の拠点施設の一つであるカピル21ビルは市街地再開発事業で施行された建物であり、駅前のにぎわい創出に必要不可欠なものとなっております。そのため、本市が出資している加古川再開発ビル株式会社と市の2者が両輪となって中心市街地活性化の一翼を担い、まちづくりを進めているところです。
なお、昨年度には専門店ゾーンの区分所有者の売却ニーズに応じた床の購入等を行うため、加古川再開発ビル株式会社に対し、6億9,750万円の増資を行ったところであり、引き続き加古川駅周辺の将来を見据えた持続的なまちづくりを進めていくことが重要であると考えております。
次に、「勤労会館廃止に伴う労働行政について」ですが、勤労者の教養文化の向上と福祉の増進に寄与することを目的として設置された勤労会館の機能については、当然維持していくべきであると考えております。勤労会館は廃止する予定としておりますが、その機能を加古川駅前に移転した後もより多くの勤労者の方に利用いただける施設運営を目指してまいります。
以上で、関係部分の答弁を終わります。
○議長(木谷万里) 企画部長。
○企画部長(中田直文) 「公共施設の在り方について」のうち、「カピル21ビルへの行政機能移転後の割合と賃料について」ですが、カピル21ビルの専有面積に占める本市が賃貸借契約を結んでいる6階、7階の面積の割合は約11%となります。また、賃料につきましては6階、7階の合計で1か月当たり約820万円となっています。
次に、「旧加古川図書館の文化的価値と利活用について」ですが、まずは耐震性の有無などの建物の課題を明らかにした上で議論し、時間をかけて建物の在り方を検討することとしているため、現時点では活用を前提とした具体案の是非について言及することはできません。
以上で、関係部分の答弁を終わります。
○議長(木谷万里) 教育指導部長。
○教育指導部長(神吉直哉) 「公共施設の在り方について」のうち、「旧加古川図書館の文化的価値と利活用について」ですが、加古川図書館の建物は昭和10年に旧加古川町公会堂として建設されましたが、85年経過した現在においても当時の外観を保持し、令和元年3月に策定した加古川市歴史文化基本構想においては、加古川市の歴史文化遺産の一つとして取り上げております。また、昭和49年の改修によって加古川市立図書館となり、本年6月に休館となるまで47年間にわたり多くの市民に愛され、親しまれ、市民の文化活動や生涯学習を支援する上で、地域の文化に大きな役割を担ってきたものと考えております。
以上で、関係部分の答弁を終わります。
○議長(木谷万里) 市民協働部長。
○市民協働部長(田中康人) 「公共施設の在り方について」のうち、「市営プールの利用状況と廃止方針について」ですが、日岡山市民プール及び浜の宮市民プールは例年7月上旬から約2か月間の営業を行い、日岡山市民プールは約2万人、浜の宮市民プールは約6万人の方にご利用をいただいています。
昨年度は新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、両プールとも営業を見送りました。今年度は感染防止のための機器の導入や営業期間を短縮した上で入場制限を行うなど、感染症対策を講じながら営業を行い、利用者は日岡山市民プールが約1万5,000人、浜の宮市民プールが約3万人となっており、令和元年度と比較すると日岡山市民プールは約7割、浜の宮市民プールは約5割の利用となっています。また、日岡山市民プールについては昭和52年に建築され40年以上が経過しており、施設の劣化が著しく、大規模な改修が必要となることから、加古川市公共施設等総合管理計画に基づき、令和5年度での廃止について検討をします。日岡山市民プールを廃止した場合、市内の屋外プールは浜の宮市民プールのみとなりますので、利用者の利便性や周辺環境に配慮しながら運営を続けてまいりたいと考えています。
以上で、関係部分の答弁を終わります。
○議長(木谷万里) 防災監。
○防災監(平田喜昭) 「被災者の受入れと防災対策について」のうち、「福井県での原発事故発生時の対応について」ですが、福井県において原子力事故が発生し、国が避難すべきと判断を行った際には、関西広域連合が定める原子力災害に係る広域避難ガイドラインに基づき、兵庫県を通じて本市に受入れ要請があり、京都府宮津市からの避難住民を51の避難所で受け入れることとしております。また、避難者の中に小中学校の児童生徒がいる場合は、過去の大規模災害時と同様に市内の小中学校で受け入れることとしています。
次に、本市地域防災計画への反映についてですが、具体的な受入れ計画は前述の原子力災害に係る広域避難ガイドラインで定められており、本市地域防災計画では「広域一時滞在の受入れ」として規定してございます。
次に、「市内のマンホールトイレの整備状況について」ですが、マンホールトイレは通常のトイレに近い環境で使用できることや、災害時においても迅速にトイレを確保できるなどの利点がある一方で、整備に多くの費用がかかることや水源の確保などの課題もあることから、本市では現在のところ導入に至っておりません。
なお、本市においては災害時には簡易トイレと便袋で対応することとしており、簡易トイレについては772基、便袋については17万4,800回分を備蓄しています。また、トイレの確保についてはそのほかにも避難者数や被害の状況などに応じて、国からの支援や民間事業者との協定を活用しながら、仮設トイレを確保することとしております。
災害時のトイレ環境については、今後も引き続き他市の状況や事例を参考にし、整備に努めてまいりたいと考えております。
以上で、関係部分の答弁を終わります。
○議長(木谷万里) 都市計画部長。
○都市計画部長(谷川敏康) 「被災者の受入れと防災対策について」のうち、「崩壊土砂流出危険地区の調査について」ですが、震度6以上の大規模な地震による被害を想定した大規模盛土造成地の調査については、令和2年度をもって完了しており、該当する盛土は確認されておりません。また、本年7月に静岡県熱海市で発生した大雨が原因による土石流災害を受け、8月11日に国土交通省をはじめとする国の関係機関から盛土による災害防止のための総点検の通達があり、公表されている大規模盛土造成地についても重点的に点検を行う対象となっているため、現在、調査対象となる盛土の抽出を行っているところです。
以上で、関係部分の答弁を終わります。
○議長(木谷万里) 立花議員。
○(立花俊治議員) ありがとうございました。それでは、私なりに疑問点について幾つか質問をさせていただきます。
40人をオーバーしてる児童クラブというのはゼロということでよろしいのでしょうか。
○議長(木谷万里) 教育指導部長。
○教育指導部長(神吉直哉) この考えについては40人という枠がございますが、常時40人来るという状況はほとんどございませんので、規定に基づいてプラスアルファの定員を定めております。
○議長(木谷万里) 立花議員。
○(立花俊治議員) カピルビルの6、7階で先ほど11%というご回答をいただいたんですけれども、これは既に工事が終わってる将棋プラザ、子育てプラザ、それから図書館という数字ですけれども、5階の分も含めたらどういう数字になるでしょうか。
○議長(木谷万里) 企画部長。
○企画部長(中田直文) 5階も含めますと約19%でございます。
○議長(木谷万里) 立花議員。
○(立花俊治議員) 1か月800万円という概略数字をご答弁いただいたんですけれども、今までに聞いた範囲では階によっても値段が違うということですけれども、積算根拠、1平方メートル幾らかという数字を教えていただけないでしょうか。
○議長(木谷万里) 企画部長。
○企画部長(中田直文) 床の1坪当たり8,000円プラス消費税でございます。
○議長(木谷万里) 立花議員。
○(立花俊治議員) 浜の宮市民プールのことについて確認したいんですが、以前に聞いたときは日岡山も浜の宮も廃止と聞いておったんですけれども、今日の井上議員の質問に対する答弁や先ほどの答弁では浜の宮については長寿命化とおっしゃいましたけれども、最近、公共施設等総合管理計画の中で9%、一番最初は23.4%でしたかああいう数字が動いてましたけれども、この23.4%の中にも浜の宮プールは入らないというふうに確認できますか。
○議長(木谷万里) 企画部長。
○企画部長(中田直文) 公共施設等総合管理計画の中で、削減目標は6%にしております。この中にはそういったプールの施設も含まれております。
○議長(木谷万里) 立花議員。
○(立花俊治議員) もう一度聞きますけれども、浜の宮プールはその中に含まれていないんですか。
○議長(木谷万里) 市民協働部長。
○市民協働部長(田中康人) 浜の宮市民プールにつきましては、先ほど井上議員の答弁でもありましたように長寿命化、つまり廃止という方向性は持っておりませんので、ですから廃止の中の数字、そこには含まれていないというふうになります。
○議長(木谷万里) 立花議員。
○(立花俊治議員) ありがとうございました。それでは、まとめさせていただきます。
児童クラブの課題ではNPO法人を立ち上げて、障害のある児童を受け入れるデイサービスを取り組んでいる方からお聞きしたことですけれども、やはり収入が不安定、障害のある児童は参加する日もあるし参加しない日もある、月額で収入が担保できないこういうこともあって、社会的需要はあるけれども福祉関係の賃金が総体として、一般的ですけれども月額で10万円近く低い現状で、昨日の質問の中でも支援員の確保が困難であるというお話がございましたけれども、加古川市としても対症療法的な対策だけでなく児童クラブ支援員の労働条件の改善についてもその必要性を情報発信していただきたいということが1点です。
また、公共施設の駅前移転問題については加古川市の顔としてのヤマトヤシキの賃貸し業務補填、コンパクトシティ目指す駅周辺のにぎわい説で進められているところですが、私の立場としては真逆の指摘をしなければならないと考えています。
以前の総務教育常任委員会で、加古川図書館の管理費が約8,200万円から倍の約1億6,000万円に跳ね上がること、これは仕方がないことという理事者のご答弁でしたけれども、この差は具体的に何でしょうか。場所代と指定管理者のもうけを保証して、装いだけリニューアルして駐車料金が高くつく、サービスの低下、市民にとっては不便が待ち構えている構図だと指摘をしたいと思います。
防災問題では、令和3年5月20日に改正防災対策基本法施行に伴い、避難情報の運用が変更されて、警戒レベル4の避難勧告と避難指示が避難指示に一本化されたり、命を守る行動を取ってくださいとアナウンスするだけにならないように、可能なことを一つ一つ実現していこうではございませんか。
以上で質問を終わります。ありがとうございました。
2021年6月議会一般質問(6月11日)
§2番 立 花 俊 治 (無会派) 【一括方式】
1.高齢者に優しい市政について
(1)はり・きゅう・マッサージ施術料の一部助成について
(2)公共交通敬老パスについて
(3)高齢者運転事故防止対策事業補助金の周知と市単独上乗せについて
2.デジタル改革関連法案とスマートシティ構想について
(1)私たちの日常生活ではどのような内容が変わるのか
(2)2千個問題と言われている個人情報保護と地方自治について
(3)マイナンバーカードの活用について
(4)コロナワクチン接種予約システムについて
(5)住基ネットの利用状況について
3.指定ごみ袋導入後の地元負担について
(1)指定ごみ袋導入後の地元負担について
○(立花俊治議員) (登壇) おはようございます。日本共産党の立花俊治でございます。
今日は、高齢者に対する優しい市政、スマートシティ、指定ごみ袋、3点についてお尋ねをいたします。
私も含めて団塊の世代と呼ばれ、高齢化が進んでいます。戦後、昭和20年代に生まれた私は、日本の戦後復興に続く高度経済成長に尽力してまいりました。ところが今、年老いて各種の病気に襲われ、デジタルディバイドで放置され、コロナでうっとうしい日々を暮らしています。
加古川市はICTの活用で加古川市スマートシティ構想を掲げ、誰もが豊かさを享受でき、幸せを実感できるまち加古川を目指すとして、総務省お墨つきの自治体とされています。ところが、高齢者対策では極めて貧困だと言わざるを得ません。
大項目1、「高齢者に優しい市政について」。
小項目1、マッサージ等への利用料補助について。
1、加古川市でも以前は、はり・きゅう・マッサージ利用料の一部助成制度があったと聞いていますが、創設理由と廃止理由。2、全身もみほぐしなどの店舗が増えています。店舗と従事者の趨勢はどうなっているか。3、肩凝り、腰痛、膝の痛みを3人に1人は訴えていると言われていますが、患者の把握状況は。4、加古川市の令和3年度予算、基金残高についてお尋ねします。
小項目2、「公共交通敬老パスについて」。
1、公共交通敬老パスを加古川市が実施していないことの理由。2、平岡東ルートの料金の在り方についてですが、夫婦二人で目の前のスーパーに買物に行く場合、土山駅で降りなくても200円になっているのは、加古川駅から都台でも200円なのに対し割高に感じる平岡団地の市民から苦情を受けています。ご検討いただけないものでしょうか。
小項目3、サポカー補助金の周知徹底と市単独補助の上乗せについて。
旧通産省幹部がブレーキとアクセルを踏み間違えたんじゃないかと、社会問題になっています。ここ10年で2倍、2万件に増えているとして政府が補助金制度を創設しています。加古川市議会でも交通事故に関する事業評価も行われましたが、サポカー補助金の周知と市単独上乗せについてご検討いただけないでしょうか。
大項目2、「デジタル改革関連法案とスマートシティ構想について」。
デジタル改革関連の6法案が可決されたことを受けて、スマートシティ構想との関連について、市民の疑問についてお尋ねします。
小項目1、「私たちの日常生活ではどのような内容が変わるのか」。
1、デジタルディバイドの予測値。2、市税等を各種クレジットカードで決済された場合、カード会社への手数料は加古川市が支払うのか、これは確認です。3、クレジットカード決済等は22種類の決済ができるとされていますが、手数料率がメディアでは2%から7%でばらばらだと報じられています。政府は3%に統一したいと言っているが、実態はどのようになっているか。4、その額は総額で年間どれぐらいになると積算されているか。5、手数料負担分は今後市民負担にならないのか心配していますが、ご所見をお願いします。
小項目2、「2千個問題と言われている個人情報保護と地方自治について」。
1、デジタル改革関連法案が施行された場合、各自治体にある個人情報保護条例が一旦リセットされてしまうと指摘されています。加古川市の個人情報保護条例でどのような内容が緩和、リセットされることになるか。2、個人情報の保護とは本人が同意しなければ駄目だと解釈されてきたが、匿名加工情報制度が設けられると言われているが、市民に分かるように説明されたい。3、個人情報保護法が改正され、自治体の保有する膨大な個人情報を匿名加工して民間事業者に提供できるようになるとされているが、それに伴う加古川市の個人情報保護制度について、条例改正の検討はどのようにされているか、市民への行政情報の見える化はどのようにするつもりか。4、匿名加工情報制度の導入が求められると思われるが、民間委託による可能性について、また本人同意なしに外部委託はおかしいと思うが所見を。5、本人の同意なく個人情報の利活用がデータ処理されて運用されるリスクがあると言われているが、どのような内容がどのような理由で使用されると予見しているか。例えば、私、立花俊治の個人情報は、たとえ匿名加工情報化されても一切情報提供しないでほしいと要望した場合、私の主張を聞いてくれるのか、無視できる制度になるのかお尋ねします。
小項目3、「マイナンバーカードの活用について」。
マイナンバーカードについてですが、マイナンバーカードと健康保険証及び口座番号のひもづけについて、スケジュールはどのようになっているか。2、マイナンバーカードの普及を行っているが、加古川市の普及状況は。3、特別定額給付金の支給事務で、加古川市はマイナンバーカードなしで受け付けたが、マイナンバーカードではなぜうまくいかなかったのか。
小項目4、「コロナワクチン接種予約システムについて」。
今回のウェブでのコロナワクチン予約システムの不具合については、スマートシティを標榜している割には失敗続きだと言われています。ベンダーは株式会社デジタルガレージと聞いているが一般入札か随意契約か、その額、前払金、フリーズの原因は何か。加古川市の予約予測の指示が原因なのか、予約確認システムの不備に対するベンダーは責任を負わないのか。
小項目5、「住基ネットの利用状況について」。
住基ネットの利用状況と使用に要する費用の実績額はどのようになっているか。
大項目3、「指定ごみ袋導入後の地元負担について」。
6月1日から指定袋に入れていないと回収しないとスタートしましたが、各町内会、隣保では事前にごみステーションで立ち番をしたり、シールを貼って置いて行かれた袋を指定袋に入れて対応して困り果てていますが、地元負担を解消してほしいと苦情を聞いています。
1、ごみステーションは市内に何か所あるか。2、まだスタートしてから経過していないが、何か所に何個シールを貼って放置したか、放置したごみの量はどれぐらいになっているか。3、夏場にかけて気温が高く、生ごみの放置は衛生上よくないが、いつまで放置するのか、今後の方針についてお尋ねします。
以上、壇上からの質問を終わります。ご清聴ありがとうございました。
○議長(木谷万里) 立花俊治議員の質問は終わりました。
答弁を求めます。
福祉部長。
○福祉部長(玉野彰一) 「高齢者に優しい市政について」のうち、「はり・きゅう・マッサージ施術料の一部助成について」ですが、本市における施術費の助成制度は、昭和56年度に高齢者の健康の保持増進への寄与を目的として創設され、平成26年度末をもって廃止されました。高齢者数に比べて申請率が低く、高齢者全体の健康増進施策として効果が限定的となったため、制度の有効性、公平性、費用対効果等の観点から廃止したものです。
次に、市内のあんまマッサージ指圧、はり、きゅう、柔道整復の施術所の数及びあんまマッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師の数については市では把握しておりません。なお、助成制度を実施していた平成25年度における施術所の数は97件となっております。
次に、神経痛、リウマチ、腰痛症、五十肩、頚腕症候群、頸椎捻挫後遺症、その他これらに類する疾患の患者数については、確認したところ本市を含め全国的に正確な数は把握できていないと考えられます。
次に、「公共交通敬老パスについて」ですが、本市が実施していない理由については、かこバス・かこバスミニなどのコミュニティ交通の運賃を距離に応じて100円、200円と低価格に設定するとともに、昨年4月からは神姫バスの市内上限運賃を200円にするなど、多額の公費を投入することにより利用しやすくしているため、一定年齢を対象にした敬老パスは導入していません。
以上で関係部分の答弁を終わります。
○議長(木谷万里) 企画部長。
○企画部長(中田直文) 「高齢者に優しい市政について」のうち、「はり・きゅう・マッサージ施術料の一部助成について」ですが、令和3年度予算においては制度を廃止していることから計上しておりません。また、6月補正予算計上後の基金残高については、一般会計の基金総額で約127億8,000万円となっております。
以上で関係部分の答弁を終わります。
○議長(木谷万里) 都市計画部長。
○都市計画部長(谷川敏康) 「高齢者に優しい市政について」のうち、「公共交通敬老パスについて」ですが、かこバスミニ平岡東ルートについてはJR土山駅を起点として喜瀬川台方面とイオンタウン東加古川方面への2ルートを運行しています。
料金設定に当たっては、それぞれの方面から土山駅への利用がしやすいよう、各区間の料金を100円均一とし、土山駅を経由して利用される場合は200円としています。
他のかこバス・かこバスミニにおいても距離に応じて100円、200円を料金としており、公平性の観点から平岡東ルートの料金設定も妥当であると考えています。
以上で関係部分の答弁を終わります。
○議長(木谷万里) 市民協働部長。
○市民協働部長(田中康人) 「高齢者に優しい市政について」のうち、「高齢者運転事故防止対策事業補助金の周知と市単独上乗せについて」ですが、65歳以上の高齢運転者を対象とした、対歩行者衝突被害軽減ブレーキやペダル踏み間違い急発進抑制装置を搭載するサポカーの購入に係る国の補助制度については、市のホームページなどで周知に努めています。
なお、本市単独の補助制度は現在のところ考えておりません。
以上で関係部分の答弁を終わります。
○議長(木谷万里) 企画部長。
○企画部長(中田直文) 「デジタル改革関連法案とスマートシティ構想について」のうち、「私たちの日常生活ではどのような内容が変わるのか」についてですが、インターネットやパソコン等の情報通信技術を利用できる方とできない方との間に生じる格差、いわゆるデジタルディバイドを予測することは困難でありますが、例えば総務省令和2年版情報通信白書によりますと、令和元年におけるインターネットの利用率は89.8%となっており、前年の79.8%から10%伸び、特に60歳以上のインターネットの利用率が大きく上昇している傾向となっております。
次に、「マイナンバーカードの活用について」ですが、マイナンバーカードの健康保険証としての利用につきましては、国において本年3月に運用を開始する予定でしたが、システムのトラブル等により本格実施は本年10月をめどに先送りされました。また、マイナンバーと口座番号のひもづけにつきましては、先月19日に公的給付の支給等の迅速かつ確実な実施のための預貯金口座の登録等に関する法律が公布され、預貯金口座をマイナンバーとともに登録した国民に対し、行政機関による緊急時の迅速な給付等に活用されることになります。なお、預貯金口座の登録に関する条項は公布から2年以内の施行とされており、現時点では具体的なスケジュールは示されておりません。
次に、特別定額給付金の支給事務で加古川市はマイナンバーカードなしでも受け付けたが、マイナンバーカードではなぜうまくいかなかったのかについてですが、本市では特別定額給付金の支給においてマイナンバーカードを利用したマイナポータルによる申請は3,928件であり、利用数は少なかったもののその給付においては問題が発生することはありませんでした。
以上で関係部分の答弁を終わります。
○議長(木谷万里) 税務部長。
○税務部長(岩﨑泰央) 「デジタル改革関連法案とスマートシティ構想について」のうち、「私たちの日常生活ではどのような内容が変わるのか」についてですが、税金や保険料などをクレジットカードで決済した場合、手数料は利用者の本人負担となります。また、住民票や納税証明書等の各種証明書取得に際しての発行手数料について、クレジットカード決済を行った場合の際の手数料は市の負担となります。
次に、クレジットカード決済時の手数料率についてですが、市税等の納付にかかる手数料は納付金額が5,000円以下の場合は27円、5,000円から1万円以下は82円などと納付金額の区分により定額となっており、おおむね納付金額の1%程度となっております。また、証明書等の発行手数料をクレジット決済した際の手数料は、利用される決済ブランドごとに異なりますが、おおむね利用料金の3%程度となっております。
次に、市が負担する手数料の総額についてですが、令和3年度予算におきましてクレジットカード決済を含むキャッシュレス決済手数料として68万8,000円を計上しております。
最後に、証明書等の発行手数料の市民負担についてですが、現在のところ変更することは考えておりません。
以上で関係部分の答弁を終わります。
○議長(木谷万里) 総務部長。
○総務部長(北村順) 「デジタル改革関連法案とスマートシティ構想について」のうち、「二千個問題と言われている個人情報保護と地方自治について」ですが、本年5月19日にデジタル社会の形成を図るための関係法律の整備に関する法律が公布され、地方公共団体に関する規定は、公布の日から2年を超えない範囲において政令で定める日から施行されることになりました。これにより、個人情報の保護に関する法律が一元化され、国、独立行政法人等、民間事業者及び地方公共団体の間では、個人情報の定義などに共通のルールが適用されることとなります。そのため、本市がこれまで個人情報保護条例を根拠として対応してきた保有個人情報の開示や訂正等の手続は、今後、一元化後の法律に基づき処理することとなることから、条例の規定はおおむね不要となり、審査請求に係るものなど特に必要となる事項のみを定めることになります。
次に、匿名加工情報制度については、行政機関が保有している多種多様な個人情報を個人が特定できないよう加工した上で、民間事業者等に提供する制度であり、新たなサービスの創出や効果的なマーケティングの展開など、経済活動の活性化をはじめとする様々な効果が期待されているものです。匿名加工情報の提供に当たっては、民間事業者等を対象として市が提案を公募することとなり、これらの手続は一元化後の法律において規定されております。
市における事例としては、給付や認定などの介護データの提供による介護予防事業の企画などが想定されますが、加工後の情報は個人を特定できないものであるため、提供の際の本人同意は必要とされておりません。また、匿名加工情報の作成は民間委託が可能です。
匿名加工情報の提供については、政令指定都市以外の市は、当分の間、任意とされており、現在のところ本市における実施は未定です。今後、国から示されるガイドラインを参考にする中で、本市が保有する個人情報につきましては厳格に保護することを大前提として検討を進めてまいります。
以上で関係部分の答弁を終わります。
○議長(木谷万里) 市民協働部長。
○市民協働部長(田中康人) 「デジタル改革関連法案とスマートシティ構想について」のうち、「マイナンバーカードの活用について」ですが、本市におけるマイナンバーカードの普及状況は、本年4月末現在、申請件数は12万3,266件、人口比46.8%、交付件数は8万6,351件、人口比32.8%となっています。
次に、「住基ネットの利用状況について」ですが、住基ネットはマイナンバーカードの交付やマイナンバーカードに登載された電子証明書の発行、また住民票の写しの広域交付などに利用しています。住基ネットの使用に要する費用は、令和2年度決算見込みで1年間の統合端末使用料86万3,856円、統合端末保守委託料7万7,748円、システムエンジニア保守委託料251万6,250円、統合端末構築委託料49万5,000円、合計395万2,854円となっています。
以上で関係部分の答弁を終わります。
○議長(木谷万里) 健康医療部長。
○健康医療部長(荻野和寿) 「デジタル改革関連法案とスマートシティ構想について」のうち、「コロナワクチン接種予約システムについて」ですが、本市のベンダーとは緊急の必要があったこと、共同開発により開発費用がかからないため、時価に比べ有利な価格で契約できることから随意契約としております。金額につきましては、システムの使用料として月額17万6,000円の支払いとなっていましたが、現在はウェブ予約には使用せず、抽せん後の予約管理システムとして使用しているため、月額11万8,800円に減額をしております。
次に、フリーズの原因についてですが、4月17日の1回目の予約では約5万8,000件のページビューがありましたが、5月1日の2回目の予約では約134万件のページビューがありました。共同開発を行う中で、ある程度のアクセス集中は想定しておりましたが、予想をはるかに上回るアクセスが集中したことがフリーズの原因であり、責任までは問えないと考えております。
以上で関係部分の答弁を終わります。
○議長(木谷万里) 環境部長。
○環境部長(川上雄司) 「指定ごみ袋導入後の地元負担について」ですが、市内には燃やすごみのごみステーションは4月1日現在で3,710か所あります。
指定ごみ袋制度開始当初の収集状況については、1日当たり100か所程度のごみステーションに指定ごみ袋以外の袋で排出されており、それらのごみステーションでは収集できなかった袋が数個程度ありました。また、ごみステーションに指定ごみ袋以外の袋で排出された場合は、不適正排出物として従前の扱いと同様に収集せず、次回収集日まで残していくことになります。一定期間経過しても排出状況が改善されないなど、町内会等から相談があった場合は個別に対応するとともに、改善が不十分な場合は啓発の実施を依頼することも検討しています。
以上で関係部分の答弁を終わります。
○議長(木谷万里) 立花議員。
○(立花俊治議員) たくさん答えていただいてありがとうございます。
再質問として1番、高齢者問題についてですけれども、先ほど127億円ほど基金残高はあるとお答えいただきました。もちろん退職金引当金などいろんなものがあるわけですけれども、宝塚市は私が記憶する範囲では88億円ほどなんです。ここに50億円ですか、宝塚市と比べたらかなり差がある。この50億円の差が、私たちにしたらもっと市民に使ってほしいとこう思っているところです。
市長はいつも他市との比較はしないでくれとおっしゃってるということですけれども、明石市は中学給食が無料になりましたし、この7月から高校生まで医療費が無料になっています。しゃくし定規な言い方で恐縮ですけれども、地方自治法第1条の2、地方公共団体はというところでは自主的かつ総合的に地域の福祉の増進のために使うべきだと書いてますので、基金の使い方について再度、これだけ要るんだという説明をしてほしいなと思います。
○議長(木谷万里) 企画部長。
○企画部長(中田直文) 議員おっしゃるとおり、そういう情報もあるかと思うんですけれども、今回、加古川市もコロナ対策等で新たな事業が加わっておりまして、基金を取り崩しながら予算編成をしております。もちろん、基金についてはそれぞれの項目がありますから、目的に応じた形で必要に応じて取り崩していく必要があると思いますが、今回、はり・きゅう・マッサージの分につきましては平成26年度末に一回廃止ということで、そのときの内容が行財政改革にもありましたし、効果が限定的や有効性、あと公平性、費用対効果等を検証した上で廃止した経緯がございまして、今回、基金が幾らあるからどうこうという話ではなくて、この事業については新たに実施する予定はございません。
○議長(木谷万里) 立花議員。
○(立花俊治議員) スマートシティの項目に移りたいと思いますが、確かに現在まだ施行されていないんで、先送り的な回答も仕方ないと私自身も思っていますけれども、17業務のクラウド運用について、この場合のデータは生データがそのまま行くのか、自治体として加工処理して行くのか、そのことについてだけ教えていただけますか。
○議長(木谷万里) 総務部長。
○総務部長(北村順) このイメージなんですけれども、市にはたくさんシステムがあると思います。その中に、たくさんの個人情報が入っております。それぞれのシステムで持ってる情報は違うんですけれども、大体1,000人以上の情報についてを持ってる。それを提示するんですが、市が加工するというのも可能であれば市が加工しますが、基本は民間事業者に委託する形を取ります。そこで委託しますので加工していただいてこの情報は出せない、ということで隠していただいたものを一旦加古川市のほうに見せていただいて、この内容でオーケーですということでなりましたら、今度はその情報を使いたい事業者に提案をいただいて、提案の内容を市が審査してオーケーであれば、またその事業者が資格をちゃんと持ってる、欠格条項に外れてるというそういう事業者であれば、その情報を提供するというそのような流れになっております。
○議長(木谷万里) 立花議員。
○(立花俊治議員) 総務部長さん、僕が聞きたいと思っておったのは、クラウドの17業務に行くデータのことなんです。今おっしゃったのは民間業者に行くデータのことについてご説明いただいたと思うんですが、国が利用しようとしているデータについては生情報かどうか確認したいんです。
○議長(木谷万里) 総務部長。
○総務部長(北村順) 国が持ってるクラウドに行くという形があるとは思いますが、市の情報については基本、生情報であるんです。匿名加工情報については加工されてるという形になりますのでそういう形で提供していくことになるんですけれども。
○議長(木谷万里) 立花議員。
○(立花俊治議員) そうしたら同じスマートシティの関係で、ユーザーとベンダーとの関係、今度のワクチンの委託の関係についてお聞きしたいんですが、ITスキルの関係では中央省庁でも関連民間企業から天上がりですか、そういうことが行われていると言われています。データの秘匿性が難しいと言われているんですけれども、今回のウェブの予約で私自身おかしいなと思ったことをお尋ねします。皆さんもヤフーやアマゾンで物を買ったことあると思うんですけれども、注文したら1秒以内にステップメールでご予約賜りましたとメールが来ております。今回のワクチンの予約の場合、同じようなシステムのコンセプトについては考えられなかったのかというのが一つと、それからワクチン予約の加古川市のホームページのリンク、小さな字で下線だけ引いてここをクリックしなさいと非常に分かりにくい。普通のホームページですと大きなボタンがついておったり、また大きな字でここをクリックしたら次のページに移るよとなっておるんですけれども、今回、ベンダーの仕事がプロの仕事とは思えないなと思うんです。加古川市の場合、丸投げだけじゃなくて加古川市も一緒にしたと先ほどおっしゃいましたけれども、加古川市の……
○議長(木谷万里) 立花議員、質問の途中ですけれども申し上げます。ただいま、通告に基づいた質問を行っておりますので、通告の範囲内で質問を絞って発言くださるようにお願いします。
○(立花俊治議員) ですから大項目2、スマートシティ、コロナワクチン予約システムについてお伺いをしておりますので、引き続き質問させていただきたいと思います。
加古川市の場合、丸投げ委託的にならないようにIT関連業務のタスクフォースという概念で新しい職員の採用戦略など持ってほしいと思っているんですが、その点についてはどのようにお考えでしょうか。
○議長(木谷万里) 企画部長。
○企画部長(中田直文) 議員おっしゃったように、加古川市の職員もこれから市を挙げてスマートシティを進めていく上では、当然、職員の資質向上は必要かと思いますので、そういった部分については市も研修等を進めまして、そういった技術の向上に努めてまいりたいと考えております。
○議長(木谷万里) 立花議員。
○(立花俊治議員) ありがとうございました。そうしたら、まとめの発言をさせていただきます。
保険が利く整形外科では電気を当てると治療は低額ですけれども、利かないと1回5,000円ぐらい必要なんです。テレビのコマーシャルでも肩、腰、膝にコンドロイチンなどの高いコマーシャル代を払ってでも採算が合うほど困っている人が多いということで、高齢者に生きててよかったとこういうふうに思えるようにみんなの貯金、基金をぜひ活用してほしいというのが1点。
それから、今、第四次産業革命の途上とこう言われていますが、あらゆるものがネットにつながって情報交換することで相互に制御するシステムが目指されています。人工知能を搭載したコンピューターが自分で判断して動くシステムが確立できるようなりますけれども、その結果、製造業はもとより公務労働もさらなるデジタル化が進むとされています。私自身もデジタル化について否定するわけにはまいりません。マイナンバーカードは経団連の要求で国民の所得、資産、社会保障給付を把握し、徴収強化と社会保障削減を目的にしていると言っている識者もいらっしゃいます。そのためのあめとしてポイント還元、5,000円とかマイナポータルの利活用が仕組まれているところです。莫大な金になっていますが、金がかかっても導入したいと言われているゆえんだと考えています。この第四次産業革命というツールをどのように使うかは、私たち地方自治体にとって極めて重要な課題だと考えています。個人情報はしっかり保護して、一人一人の市民が豊かな生活ができるように運用することが求められています。
つきましては、加古川市としてもベンダーに振り回されるようにならないように、地方自治をしっかりと防御ができるように頑張っていただきたいことを述べて、質問を終わりたいと思います。どうもありがとうございました。
2021年3月議会一般質問(3月8日)
§2番 立 花 俊 治 (無会派) 【一括方式】
1.困っている人に優しい市政を目指して
(1)新型コロナ感染症による生活破壊で生活保護受給者の動向等について
(2)就学援助の認定率について
2.国連の核兵器禁止条約発効と加古川市政について
(1)核兵器廃絶宣言等加古川市の取組の現状について
3.広域ごみ処理施設電力引き込み工事負担金について
(1)負担金の変更についての報告方法について
発言内容
○(立花俊治議員) (登壇) 日本共産党の立花俊治でございます。通告に従って質問をさせていただきます。
大項目1、「困っている人に優しい市政を目指して」。
この20年、OECD統計で先進国の中で実質賃金がマイナスとなっているのは日本だけと日経新聞で報じられています。労働者派遣法による非正規化、女性への賃金差別の温存、マクロ経済スライド制による年金切下げ、消費税10%への引上げ、生活保護費の引下げが原因で激しい格差社会が私たちを襲っています。
この2月22日の大阪地方裁判所の判決は、扶助費引下げは誤り、違法だと結論づけ、原告に対する支給額の引下げを取り消しました。三権分立とはいえ、忖度が横行している中でも裁判所がこうした判断をせざるを得ないほどひどくなっています。これに追い打ちをかけているのが新型コロナウイルスです。
先日、日本共産党の事務所にこんな相談が持ち込まれました。非正規だが7時間、15万円が担保されていたが、コロナの影響で会社都合によるシフト減として3時間だけ働いてくれと言われ、収入が減って困っている、労働基準監督署にも相談に行ったが裁判しかないと言われ途方に暮れている。貯金なし、家賃5か月滞納、断念をしている。ダブルワークも適当なものがなくて困っているという内容でした。
そこでお尋ねします。「新型コロナ感染症による生活破壊で生活保護受給者の動向について」ですが、令和元年度と2年度を比較して生活保護に係る相談件数、新規生活保護受給決定者数、そして平成30年3月の市のデータですが、これは子どもの相対的貧困率全体で9.9%とありますが、今日時点での加古川市の相対的貧困率はどのようになっているでしょうか。
厚生労働省が昨年3月10日以降、延べ3回、事務連絡を出されていますが、コロナ対策で本人の意思を尊重し、今までとは区別した形で対応し、生活保護受給の決定を行った案件、何件かあったでしょうか。
生活保護手続環境についてですが、申請書、生活保護のしおりを誰でも手に取れるようにしてほしい、また個人情報保護の関係で相談窓口には隣の相談者との間にパネルをつけてほしいという要望があり一般質問を行いましたが、その後の検討内容についてお尋ねします。
加古川市の生活保護捕捉率については、以前の質問に対して分からないとの答弁でした。しかし、保護率は社会保障協議会などへの文書回答で明らかになって加古川市は0.8%、他市との相関関係からなぜ加古川市は低いのか説明してほしい。ちなみに、これは2019年のデータですが明石1.9%、高砂1.2%と承知をしています。
生活保護申請に係る扶養照会の問題。1月28日の日本共産党の小池晃氏の質問に対して、菅首相は最後には生活保護がある、田村厚生労働大臣は義務ではないと3回答弁しています。日本だけ3親等まで調査を対象としています。フランス、スウェーデン、イギリスに至っては1親等の中でもさらに狭い配偶者と子に限定されており、親ですら対象外と報じられています。朝日訴訟の朝日茂さんは、兄さんが扶養してくれるということで兄の愛情に接した私は布団の中でしばらく泣いた、うれしいと思ったが実際は生活保護費を削減され、本人にとってはいいことはなかったと述べています。2016年の厚生労働省のデータですが、46万件のうち援助につながったのは僅か1.45%と言われています。多くの労力が使われていますが、実態はこのようであります。加古川市の場合の扶養照会の現状をお尋ねいたします。
生活保護は恥、スティグマという考え方が多く、申請をためらう、生活保護を利用できることを知らない、水際作戦の問題等が社会問題と言われていますが、加古川市としてこの3点に対する考え方と対応状況をお聞かせください。
以前の質問で滋賀県野洲市で行われている各種滞納情報を総合的に生活支援につなげる窓口を岸本市議が紹介しましたが、このたび加古川市で始まるご遺族サポートコーナーも同様の総合窓口と考えられますが、本市の生活支援においても同様の改善を求めたいと考えますがお尋ねいたします。
「就学援助の認定率について」。
東播各市の就学援助認定状況と比較すると、加古川市の認定率は低いと推察するが見解をお聞かせください。
前回の質問で二人目からは有利になっているとのお話でしたが、総合的に見て加古川市の就学援助は他市よりレベルが高いというのであればエビデンスをお示し願いたい。
大項目2、「国連の核兵器禁止条約発効と加古川市政について」ですが、今年1月22日、75年の歳月を経て核兵器禁止条約を発効し、核兵器は開発・保持など国際条約で違法となりました。ところが、唯一の被爆国である日本政府はこの国際条約の署名・批准に核抑止力論と分断論を理由に反対しています。ちまたから一層核兵器廃絶宣言の議決の趣旨を発展させる必要があると考えています。
加古川市は昭和57年3月29日、ヒロシマ・アピールに賛同し、世界の恒久平和を願い、武力国家の対立を解消して英知と友愛に基づく新しい秩序の実現を希求すると始まる核兵器廃絶宣言を議決しています。
小項目1、核兵器廃絶宣言都市加古川市の取組の現状について。
加古川市としての核兵器廃絶に対するこの間の取組の到達点についてお尋ねします。
以前あった山陽電車の浜の宮駅の核兵器廃絶宣言都市の標柱、今日は写真を持ってきたんですがこれの再建についてお尋ねします。
昨年10月30日、尾上町の市民から8月の数日だけ横断幕が掲示されているが、標柱をぜひ再建してほしいと要望書を出したがなしのつぶてだ、どうなっているか尋ねてほしいとの相談を受けています。どのような検討状況かお伺いをします。
大項目3、「広域ごみ処理施設電力引き込み工事負担金について」。
昨年12月4日の福祉環境常任委員会で、電力引込み工事負担金に係る工事費の変更についての所管事務報告が行われています。先日、高砂市の日本共産党の市議会議員と交流する機会があり、約5,000万円の負担が増える話が出ました。その際に、高砂市では資料提供が行われているのに加古川市では添付資料がないことが分かりました。
そこでお尋ねします。ここに高砂市が10月22日に特別委員会で配付した資料がございます。工事負担金に係る経緯についてという表題で九つの資料が添付されている書類のコピーはございますが、2市2町の事業として同等の内容で報告してしかるべきだと思いますが、高砂市議会では23枚の資料が配られていますがなぜ加古川では5枚であったのでしょう。
それから資料の内容についてですが、ご覧のように9ページにわたって黒塗りされた資料が配付されています。5,340万円の増額とのことですが、加古川市は59.23%近くの負担金を払うことになっていますが、約3,000万円の根拠資料で、しかも工事概要まで黒塗りされています。おかしいと思いますが、どのような根拠で黒塗りしているのか説明願います。情報公開は本市の方針であると伺っていますが、矛盾点についても併せてご説明願いたい。
以上で壇上での質問を終わります。ありがとうございました。
○副議長(森田俊和) 立花俊治議員の質問は終わりました。
答弁を求めます。
福祉部長。
○福祉部長(井部浩司) 「困っている人に優しい市政を目指して」のうち、「新型コロナ感染症による生活破壊で生活保護受給者の動向等について」ですが、本市における生活保護を含めた生活困窮の相談件数は、令和元年度1,359件に対し、2年度は1月末現在で約1.7倍の2,369件ありました。生活保護を新規に開始した件数は、令和元年度198件に対し、2年度は1月末現在で199件となっています。
なお、生活保護業務においては相対的貧困率の把握を行っておりません。
次に、生活保護決定は厚生労働省からの通知を遵守することはもちろんのこと、従来から適切な保護の実施に努めています。業務体制については、相談者の個人情報の取扱いに配慮しつつ、生活保護のしおりを用いた制度説明と申請手続の助言を行った上で、申請の意思を確認された方には速やかに保護申請書を交付するとともに、決定事務を進めているところです。
次に、本市の昨年11月現在の人口に対する被保護者数を示す保護率は加古川市で0.8%です。明石市1.7%、高砂市1.35%と比較して低い原因は把握しておりませんが、保護決定に係る事務処理は適正に行っており、他市との保護率比較により業務を改善すべきものとは考えておりません。
生活保護の申請に関し、家族に連絡が行くことに抵抗感を抱く人が多いため、支援団体から扶養照会の運用見直しを求める要望があり、厚生労働大臣が照会事務手続について見直しを行い、既に各自治体に通知され3月1日から運用が始まっていますが、本市としては国の示す保護の実施要領等を遵守し、適切に対応しています。また、生活再建に向けた一つのプランとして、生活保護制度の必要性を理解いただくことで、申請をためらうことのないよう相談者に寄り添った支援を行っています。引き続き、生活保護を含めた困窮者支援の総合窓口であるくらしサポート相談窓口を広報かこがわや民生委員等を通じて積極的に周知してまいります。
さらに、本市ではくらしサポート相談窓口を中心に、関係機関との連携体制を構築しており、納付相談などを通じて把握した支援の必要な方についても税務部と情報共有し、生活再建に向けた支援につながるよう努めております。
以上で関係部分の答弁を終わります。
○副議長(森田俊和) 教育総務部長。
○教育総務部長(高井正人) 「困っている人に優しい市政を目指して」のうち、「就学援助の認定率について」でございますが、文部科学省の調査によりますと平成30年度における全国の就学援助率は14.72%となっております。一方、平成30年度の本市の要保護者を含む認定率は11.96%でございます。
次に、本市の認定基準につきましては平成25年度の生活保護基準を1.2倍したものをベースとしております。
なお、平成26年及び27年に生活扶助基準の見直しが、また平成30年度から3年間かけて生活扶助を含む生活保護基準の見直しがそれぞれ行われていますが、その引下げ分は反映いたしておりません。
以上で関係部分の答弁を終わります。
○副議長(森田俊和) 総務部長。
○総務部長(平田喜昭) 「国連の核兵器禁止条約発効と加古川市政について」のうち、「核兵器廃絶宣言等加古川市の取組の現状について」ですが、広島、長崎が被爆した昭和20年から75年の歳月を経て、本年1月ついに核兵器禁止条約が発効することとなりました。その間、本市では昭和33年の原水爆禁止加古川市協議会の設立や昭和57年の核兵器廃絶都市宣言の議決など、核兵器廃絶に向けた取組を重ねるとともに、広島平和の親子バスツアーや原爆の写真展をはじめとする様々な啓発事業を実施してまいりました。その結果、市民の皆様にも核兵器の恐ろしさや平和の尊さが一定程度浸透し、共に平和を願う機運が醸成されているものと考えています。
しかしながら、本市としての核兵器廃絶に対する取組の到達点は、核兵器のない人類共存の世界平和が実現されることであると考えているため、今後も非核への歩みを止めることなく、核兵器廃絶都市を宣言した自治体として宣言の趣旨に沿った取組を着実に実施してまいりたいと考えています。
次に、山陽電車浜の宮駅の核兵器廃絶宣言都市標柱に関してですが、標柱は核兵器廃絶を願う市民の総意を象徴する重要な公共の広告物であると認識しており、市役所や各公民館、鉄道の駅など利用者が多く見込まれる施設の近辺20か所に設置しているところです。
昭和60年度に浜の宮駅前に設置された標柱は、平成19年8月の台風の際、経年劣化による支柱の腐食も相まって倒壊したため、その際に撤去することとなりました。
再建を検討した経緯もありますが、平成20年度に新設した尾上公民館に新たな標柱を設置した状況を鑑みますと、市内の各地域にバランスよく標柱は設置されているものと考えているため現時点で再建の予定はございません。
なお、浜の宮駅における取組といたしましては平成30年度以降、毎年6月中旬から8月末にかけて駅前駐輪場のフェンスに核兵器廃絶宣言都市の横断幕を掲げ、近辺を通行する方への啓発に努めているところです。
以上で関係部分の答弁を終わります。
○副議長(森田俊和) 環境部長。
○環境部長(川上雄司) 「広域ごみ処理施設電力引き込み工事負担金について」のうち、「負担金の変更についての報告方法について」ですが、広域ごみ処理施設建設に関する事業は地方自治法の規定に基づき、高砂市に事務委託しています。電力引込工事負担金に係る資料については、高砂市からの報告資料に基づき負担金額変更の根拠や理由に係る概要を取りまとめ、昨年12月の福祉環境常任委員会に報告したところです。
なお、資料が黒塗りされている根拠については、高砂市作成の資料であるためお答えする立場にありません。情報公開という加古川市の姿勢と相反するとのご意見についてですが、本事業の情報公開については高砂市からの報告に基づき、適切になされているものと考えております。
以上で関係部分の答弁を終わります。
○副議長(森田俊和) 立花俊治議員。
○(立花俊治議員) 生活保護についてですけれども、加古川市の場合、今、扶養照会で応じている案件というのは何件ございますか。扶養照会をして、ご親族の方が支払いをしている件数について、ございましたら教えてほしいという内容です。
○副議長(森田俊和) 福祉部長。
○福祉部長(井部浩司) 扶養義務の結果、応じている件数についてはきちっとした件数として把握しておりませんが、この扶養で援助を求める形態としましても必ずしも金銭的な援助のみではなくて精神的な援助も含めてということになりますので、それぞれの個別の件数を手元に持っておりませんが、私の肌感覚として答弁させていただきますと、金銭的な援助までというお話になるとこれは先ほどありましたように厚生労働省も1%か2%と言っているのとほぼ同じような割合ではないかと思っております。
○副議長(森田俊和) 立花俊治議員。
○(立花俊治議員) 浜の宮駅の標柱については、尾上公民館に造ったからいいじゃないかというご答弁でしたけれども、要望書を出した人からの何でなしのつぶてですかという質問についてお答え願いたいと思います。
○副議長(森田俊和) 総務部長。
○総務部長(平田喜昭) 要望があったことにつきましては、庁内で適切に情報共有はしているところでございます。ただ、要望書そのものに回答を要する旨の記載がなかったこと、また代表者の連絡先、住所等もなかったことから今回は回答させていただいていない現状でございます。
○副議長(森田俊和) 立花俊治議員。
○(立花俊治議員) 確かに、回答をいつまでにしてというのは書いていなかったんですけれども、要望者の名前は書いておりました。加古川市は住基ネットの活用は発想しなかったのでしょうか。住基ネットで調べたらすぐ誰がどこの人か分かるでしょう。9月議会に提出された冊子番号4では、住民情報システムの委託料として4億6,254万円も支出をされています。いかがなものかと思いますけれども、ご回答を願いたいと思います。
○副議長(森田俊和) 総務部長。
○総務部長(平田喜昭) 今の私の回答で連絡先等がなかったという回答をさせていただきましたが、それを調べるために住基を見ること、これは許されてございませんので見ることはできません。
○副議長(森田俊和) 立花俊治議員。
○(立花俊治議員) ごみの問題に移りますけれども、8月26日に加古川、稲美、播磨に高砂市が説明会をしておりますが、この説明会に提出された資料が黒塗りであったのかどうか教えてください。
○副議長(森田俊和) 環境部長。
○環境部長(川上雄司) 8月26日の説明でとおっしゃられるのは、それは高砂市のことだと思いますが。
○副議長(森田俊和) 立花俊治議員。
○(立花俊治議員) そのときに高砂市から提出された資料は黒塗りであったのですか、黒塗りでなかったですかって聞いているんです。
○副議長(森田俊和) 環境部長。
○環境部長(川上雄司) そのとき私、その説明は受けておりません。初めて説明を受けたのは先ほどご質問の中でおっしゃられておりました10月22日の特別委員会の資料を、2市2町の広域ごみ処理連絡部会の中で説明を受けたときと存じ上げております。
○副議長(森田俊和) 立花俊治議員。
○(立花俊治議員) そうしたら、まとめを読み上げさせていただきます。
生活保護と就学援助についてお尋ねしましたが、どちらもエビデンスでは他市に後れを取っており、審査基準が厳しいと思料します。厚生労働省のホームページには、生活保護は権利と書かれています。加古川市もこうしたスタンスで頑張ってほしいと思います。
標柱の再建については、市民からの要望に対しては丁寧な対応を求めます。予算の上から見ても134万7,000円の減額補正がなされています。節の流用は可能ではないでしょうか。核兵器廃絶宣言を議決した自治体として、核兵器禁止に向けて世界を動かす努力を期待します。
黒塗り資料については、関西電力の機密情報など高砂市が忖度したと思われますが、私もネスカフェのコーヒーの製造工程などで企業機密に直面した経験がありますが、工事契約書で黒塗り資料とはいかがなものかと思います。
市長の最初の選挙公約はたしか情報公開であったと記憶しておりますが、文字どおり情報公開を求めて質問を終わります。ありがとうございました。
2020年12月議会一般質問(11月30日)
§2番 立 花 俊 治 (日本共産党加古川市議会議員団) 【一括方式】
1.障害者医療助成について
(1)障害者医療助成に係る条例改正による影響について
(2)悪化すると医療費が高額となる障がい者への対策について
2.新型コロナウイルス感染症対策について
(1)新型コロナウイルス感染症対策における財源の考え方について
(2)離職者生活支援給付金、小売業・飲食店等持続支援事業補助金など主要
対策の執行状況について
(3)今後のコロナ禍に対する医療と経済対策について
発言内容
○(立花俊治議員) (登壇) 皆さん、おはようございます。日本共産党加古川市議会議員団、立花俊治です。
通告に沿って質問をさせていただきます。
大項目1、「障害者医療助成について」。
小項目1、「障害者医療助成に係る条例改正による影響について」ですが、ちょうど1年前の12月議会、この場所で議案第64号でこどもの医療費助成の改善と抱き合わせで障害者4級の方々の医療費助成が廃止をされました。
昨今の市民の暮らし向きは、2019年10月1日から消費税が10%へと引き上げられ、新型コロナウイルス感染症の影響で障害者にとっても生き苦しくなっています。2019年11月7日付会派説明資料では、対象者見直しで1,917名、1億5,144万6,000円、所得要件の見直しで32名、490万7,000円の市民負担増との説明でした。
そこでお伺いをいたします。実施からまだ5か月の経過ですが、障害者4級で助成を受けられなかった方々の受診状況と助成を受けられたときとの比較について、これはもう可能な範囲で結構ですので、お示しください。また、受診を控えているという実態はございませんでしょうか、併せてお願いをいたします。
小項目2、「悪化すると医療費が高額となる障がい者への対策について」ですが、呼吸器疾患は、一旦入院すると30万円、腎臓で透析になると1か月40万円となり、保険支出が増大すると言われています。障害3級で60歳以下で心臓病の方には医療費助成がありますが、呼吸器、腎臓病にはありません。自然科学の立場から悪化すると医療費がかさむ呼吸器疾患、腎臓病についても助成する必要があると考えます。また、生活がしづらいと思っている市民要求の立場からも対象にしてほしいと考えていますが、ご検討いただけないものでしょうか。
大項目2、「新型コロナウイルス感染症対策について」。
小項目1、「新型コロナウイルス感染症対策における財源の考え方について」は、11月26日の本会議でご答弁いただきましたので、真水問題については質問を飛ばして小項目2から質問させていただきます。
離職者生活支援給付金、小売業・飲食店等持続支援事業補助金など、新型コロナウイルス感染症対策で市民の生活を下支えする主要対策の執行状況についてお伺いします。
離職者生活支援給付金を市単独で2億円、2,000人を想定して予算が決定され、小売業関連では2億2,000万円、2,200事業所を想定して予算が決定されましたが、それぞれ執行された件数、相談があったが給付に至らなかった件数と具体的な事例、並びに諸経費を差し引いて11月末での予算の残額は幾らあるかお尋ねいたします。
また、加古川うまいもんクーポン応援券については、3,639万6,000円が予算化され、シルバー人材センターに委託して全戸配布されましたが、換金状況と残予算はどのようになっているかお伺いします。市内店舗応援事業としてスマホ決済時に20%還元される事業として3億3,000万円が9月補正で予算化され、11月より執行されましたが、執行状況と残予算をお伺いします。また、セーフティネット保証認定書発行状況についても併せてお伺いいたします。
小項目3、「今後のコロナ禍に対する医療と経済対策について」。
国民健康保険料、後期高齢者医療保険料減免制度、所得300万円以下で30%減収だと全額免除、介護保険料減免制度、所得200万円以下で30%減収だと全額免除、国民年金の掛金免除、猶予の申請件数について、項目ごとにお伺いします。
また、離職者生活支援給付金、小売業・飲食店等持続支援事業補助金の予算残が認められると思いますが、現時点では申請受付期間が12月28日までとホームページには書かれています。延長することを求めます。どのように考えていますでしょうか。国は雇用調整助成金などを延長すると明らかにしています。
新型コロナ感染症の収束どころか、ますます増加の一途ですが、今、新型コロナウイルス感染症対策として最も肝腎なことは、不顕性感染者対策です。無症状の感染者により、GoToトラベルに参加している人たちが罹患し、感染を広げていると言われています。いつでもどこでも誰でも無料でPCR検査を受けられるようにすることが大切だと考えています。加古川市としても補助を行い、感染状況の把握、保護、接触者追跡、治療に貢献できるのではないかと考えます。お考えを伺います。
さらに、予算の組替えなどで、低所得者や医療、他業種対策の可能性もあると思いますが、どのようにお考えでしょうか。
以上で壇上での質問を終わります。ありがとうございました。
○副議長(森田俊和) 立花俊治議員の質問は終わりました。
答弁を求めます。
市民部長。
○市民部長(田中康人) 「障害者医療助成について」のうち、「障害者医療助成に係る条例改正による影響について」ですが、本年7月施行の制度改正により、障害者医療の助成対象から外れた方は、対象者の見直しで1,930名、所得要件の見直しで128名となっています。なお、助成対象から外れた方の受診データの把握ができないため、その影響額並びに受診抑制の状況についても把握できません。
次に、「悪化すると医療費が高額となる障がい者への対策について」ですが、本年11月1日現在、60歳以下で身体障害者3級の手帳を所持している方のうち、呼吸器疾患の方は6名、腎臓疾患の方は7名となっています。障害者医療費助成制度については、本年7月から対象者や所得要件の見直しを行ったところであり、今後については、県や他市町の動向を注視しつつ、当面は現在の制度を維持したいと考えております。
以上で関係部分の答弁を終わります。
○副議長(森田俊和) 産業経済部長。
○産業経済部長(小野享平) 「新型コロナウイルス感染症対策について」のうち、「離職者生活支援給付金、小売業・飲食店等持続支援事業補助金など主要対策の執行状況について」ですが、離職者生活支援給付金については、5月20日の受付開始から11月19日までの6か月間で489人に対して4,568万6,000円の給付を決定し、不支給は24人となっております。不支給の理由は、離職日が対象期間外であることや3か月以上同一使用者に雇用されていなかったことなどとなっております。なお、11月19日時点の予算残額は1億5,431万4,000円となっております。
次に、小売業・飲食店等持続支援事業補助金についてですが、11月19日までに856事業者、925店舗に対して9,250万円の交付を決定し、不交付は125事業者となっております。不交付の理由は、補助対象外の業種であることや自己所有物件などで店舗建物の賃料を支払っていないことなどとなっております。なお、11月19日時点の予算残額は1億2,750万円となっております。
次に、加古川うまいもん応援クーポン事業についてですが、11月19日時点で1万1,482枚分、574万1,000円を換金しており、予算残額は2,722万4,680円となっております。
次に、市内店舗応援事業についてですが、委託事業者からの報告によりますと、11月1日から11月17日までの17日間で8,404万1,553円分がポイント還元されております。なお、11月17日時点の予算残額は2億4,595万8,447円となっております。
最後に、セーフティネット保証に係る認定状況についてですが、4月1日から10月31日までの7か月間で2,221件となっております。
以上で関係部分の答弁を終わります。
○副議長(森田俊和) 市民部長。
○市民部長(田中康人) 「新型コロナウイルス感染症対策について」のうち、「今後のコロナ禍に対する医療と経済対策について」ですが、本年10月末現在の新型コロナウイルス感染症の影響により収入が減少した場合の保険料の減免件数は、国民健康保険料が299件、後期高齢者医療保険料が26件、介護保険料が73件となっています。また、国民年金については、新型コロナウイルス感染症の影響による保険料の免除等の件数は把握できませんが、本年10月末現在で、一定額以上の収入の減少や失業等による保険料の免除件数は5,271件、納付猶予の件数は1,270件となっています。
以上で関係部分の答弁を終わります。
○副議長(森田俊和) 企画部長。
○企画部長(井ノ口淳一) 「新型コロナウイルス感染症対策について」のうち、「今後のコロナ禍に対する医療と経済対策について」ですが、新型コロナウイルス感染症拡大の状況と経済に及ぼす影響については、常に注視しているところです。今後、新型コロナウイルスの感染状況等に応じ、感染症対策や支援策など的確な施策を実施するため、必要に応じて補正予算を組むなど、市民や事業者の皆様が安心して生活や経済活動を営めるよう取り組んでまいりたいと考えております。
以上で関係部分の答弁を終わります。
○副議長(森田俊和) 立花議員。
○(立花俊治議員) ご答弁ありがとうございました。第2期データヘルス計画というのが平成30年の2月に出されておりますけれども、3ページにはヘモグロビンA1cの値の高さが加古川市の場合は、兵庫県で一番高い、また33ページには人工透析に係る医療費が年々増加している、こういう記述がございます。
障害者への呼吸器、腎臓病への医療助成について、先ほどのご答弁では人数は非常に少ないですけれども、受診が抑制されて持病が悪化すれば本人の健康寿命にとっても、また市民の負担が大変なだけでなく、呼吸器の30万円ですと21万円が保険負担、腎臓病の透析ですと28万円が保険負担となり、市民にとっても保険事業を行っている市当局にとっても、この補助はウィン・ウィンの関係になるのではないかと思っているのですが、再度その点についてのスタンス、お考えをお尋ねしたいと思います。
○副議長(森田俊和) 市民部長。
○市民部長(田中康人) まず、医療を受けていただくに当たりまして、先ほど議員おっしゃいましたように、保険診療の適用が当然ございます。それと制度の中で高額療養費制度というものもございまして、それによって相当額の自己負担の減額というものが得られるような仕組みに既になっております。ですので、それを活用していただく中で、現在の制度というものを今のまま維持していって、拡張というようなことについて、今のところは考えてはございません。
○副議長(森田俊和) 立花議員。
○(立花俊治議員) それでは、コロナの問題に論点を移します。2008年のリーマンショック時の失業者数196万9,000人を100万人近く上回る265万人の失業者が増加する、こういう報道がなされています。失業率も6.1%と戦後最悪と報じられています。失業者と給付実態には乖離があるのではないかと疑問を持っているところです。もちろん申請主義、こういうことになっておりますが、詳しく知らない市民が多い可能性があります。また、事業者やハローワークとの連携による周知、広報による再度の周知、また北海道では異業種への転換に対しても給付制度を設けていると報じられています。小売業・飲食店等持続支援事業補助金についても周知と申請という関係では同様の制度問題があると思われます。実際の分母と申請者数に乖離があると思うのですが、併せてこの辺の状況判断について再質問をさせていただきます。
○副議長(森田俊和) 産業経済部長。
○産業経済部長(小野享平) はい、そういった乖離がないように我々は事あるごとに周知活動をしておるわけでして、ハローワークにもそういった資料を置きまして、周知の徹底をしているところでございます。
小売業・飲食店等持続支援事業につきましては、申請がこの年末までとしておりまして、いまだに申請があるような状態ですから、再度周知は徹底していきたいと考えております。
○副議長(森田俊和) 立花議員。
○(立花俊治議員) 今日は、障害者問題とコロナ問題についてお尋ねしましたが、うその上塗りを続けている政府でもひとり親世帯で生活困窮者に対する1人目5万円、2人目3万円の給付をする、また第3次補正予算を検討している、こういうふうに表明しておりますが、加古川市としても上乗せをして年を越せるような温かい行政をやってほしいこと、それからゲノム解析が進み、ウイルスそのものが次々に変異していることが報道されていることから、たとえワクチンが認可されてもタイプが次々に変わって収束にはかなりの時間がかかると思われます。つきましては、情報をもっとオープンにして、加古川市としても専門家を交えた、議会・行政一体となった検討会が必要ではないかと思います。ご検討いただきますようお願いして、今日の質問を終わります。ありがとうございました。
2020年9月議会一般質問(9月9日)
§2番 立 花 俊 治 (日本共産党加古川市議会議員団) 【一括方式】
1.官民力を合わせて卸売市場を存続して地域経済を発展させ、あわせて市民の
食生活を守るために
(1)加古川市総合計画や施政方針と公設地方卸売市場廃止の政策的矛盾につ
いて
(2)卸売市場の必要性について(昨年の4月段階と廃止方針を決めた今年の
5月との違いについて)
(3)法改正と卸売業者倒産を受けて、また、存続を求める協議会が廃止を認
めている現状を受けての今後の方針について
発言内容
○(立花俊治議員) (登壇) 日本共産党加古川市議会議員団、立花俊治です。
洋の東西を問わず、人々が暮らし、文化が栄えた中心には必ず市場がありました。経済が発展し、人口が増え、言語により呼び方は違いますが、アゴラとか、バザールなどと呼ばれ市場が開かれています。日本でも市場が商業を発展させ、経済と文化を担ってきました。織田信長の楽市楽座、徳川幕府では日本橋の魚河岸、神田で青果市場がにぎわったと記されています。
卸売市場法のきっかけはシベリア出兵を機に1918年、富山県で米の買占めが行われて、この米騒動で僅か10か月で米相場が2倍に釣り上げられたことから、反省の念として法整備がされて、食料品価格の安定化を図るために中央卸売市場法ができ、1971年には卸売市場法が成立しています。
一昔前の生鮮食品流通と言えば、産地から卸売市場を経て、小売業や外食産業、加工業に流通するという流れが代表的でしたが、近年ではコールドチェーン、加工、保管、配送機能の強化、大手量販店の生産者直接取引、オンラインマーケット取引など、卸売市場の流通割合が減って市場外取引も増加し、青果物は6割、果物は42%にまで低下しています。輸入の増加も拍車をかけ、日米構造協議で非関税障壁撤廃の圧力があったとも言われていますし、現にフランスの小売業大手カルフールが僅か4年数か月で日本から撤退をしています。卸、仲卸という日本的制度がグローバルな商業資本にとって障壁になっているのも否定はできません。こうした経緯を受けて、2018年政府も法改正を行って、今年の6月1日に施行されたところです。
加古川市でも47年前の1973年、加古川市公設地方卸売市場が開設され50億円を超える商いが行われてきました。2019年4月19日、26億円の予算で改修する方針をもち、サウンディング調査も行いながら、卸売市場法の改正と卸売業者の倒産を理由に今年5月28日、廃止方針を決定しています。最近の報道によりますと、存続を求める協議会も公設市場の廃止についてはやむなしの態度を表明していますが、加古川市も指導して民営での卸売市場を展望することはできないのでしょうか。
そこで、大項目1、「官民力を合わせて卸売市場を存続して地域経済を発展させ、あわせて市民の食生活を守るために」と題して質問します。
小項目1、「加古川市総合計画や施政方針と公設地方卸売市場廃止の政策的矛盾について」。
まち・ひと・しごと創生総合戦略では、農業、水産業、地場産業、商業・サービス業を振興すると明記しています。施政方針の「にぎわいの中で暮らせるまちをめざして」の中や今日の市長の答弁でも、地方創生を進めていくためには、地域産業の活性化を通じて新たな雇用を生み出しつつ、定住人口や関係人口の増加につなげていくことが重要としています。それなのに、取扱量は確かに減少していますが市場全体では年間35億円もの商いが行われている市場の廃止を提案しています。農漁民のなりわい、市場で働く労働者とその家族、卸、仲卸業者の商いの足場、さらに全国の農業生産者や漁業関係者など、市場関係者にも影響を与えることになりますが、公設地方卸売市場の廃止方針は加古川市の政策と矛盾していると思われますが、ご所見を賜りたいと思います。
小項目2、「卸売市場の必要性について」。
質問事項1、昨年の4月は必要性があって、今年の5月はどのような必要性がなくなったのか疑問です。確かに、卸売業者の倒産と行政法の改正という変化はありましたが、地域で生活している市民と市場の関係では市場の必要性という視点で見ると、この1年で廃止しなければならない理由は認められないのではないでしょうか。
2019年4月時点では必要性を認めて、整備計画を作成し、26億円の改修計画を策定してサウンディング調査まで行いました。外部学識経験者も協議して整備計画は作成されています。この1年で必要なくなったというエビデンスについてお尋ねします。このような状況の下で、一方的な廃止方針は拙速ではないでしょうか。必要でないのに26億円もの計画をしていたということになれば、それこそ無駄なことをしていたことになります。おかしな話ではないでしょうか。
小項目3、「法改正と卸売業者倒産を受けて、また、存続を求める協議会が廃止を認めている現状を受けての今後の方針について」。
質問事項1、日本共産党加古川市議会議員団としては、現時点での判断としてあくまで公設で、仲卸業者を中心に卸売業者の法人を設立して県の認証を受けるよう努めるべきではないかと考えています。しかし、存続を求める協議会が廃止方針を認めており、現在までの報道等によれば補償して廃止という方針は、あまりにも投げやり的で愛が感じられません。卸売市場法第5章16条に10分の4以内の国庫補助、同条2項で〈後日訂正あり〉国や県は必要な助言、指導、資金の融通のあっせんなど援助を行うものとするとあります。この法律の趣旨を踏まえれば加古川市としても47年前に来てくれとお願いした経緯もあり、当然こうした責務は負わなければならないと思います。
どのような援助を行っているのか教えてください。廃止を通告してコンサルの委託を準備し、補償の値踏み計画をしているだけのように思われるが見解をお聞かせください。
また、国庫補助だけでなく日本政策金融公庫の食品流通改善資金融資、移転先の不動産を探したり、不動産取得税や固定資産税の減免なども含めてバックアップしてほしいものです。債務負担行為として4,600万円が計上されていますが、これは動産の補償を見るだけだということですけれども、施設基準が緩和されており、取扱量に見合った市場の将来像について、市としてもコンサルを交えて協議し、ポテンシャルを持った支援策を検討する必要があると思うが、考え方をお伺いします。
質問事項2、土地確保、建設費、移転費用の補助、廃止時期の延長などの要望が出されていると報道されていますが、現時点での業者の要望事項と、それに対する見解についてお尋ねいたします。詳しくお答えください。
業者からお聞きしますと、とにかく廃止を認めてほしい、こうした言葉が何度も繰り返されたとも聞いています。廃止を認めたら当然応分の補償があってしかるべきではないでしょうか。
質問事項3、多くの自治体で地域経済を下支えするために市場機能の存続に向けて、知恵と工夫がなされていると聞いています。
群馬県伊勢崎市では、民営化に当たり土地、建物を15年間無償貸与、兵庫県伊丹市の公設市場では加古川市と似ていますが、水産1社となったが、公設のその他市場となる全国初のケースでJAの協力で直売所スマイル阪神となっています。山形県新庄市の卸売流通センターでは、民営化第三セクターで取扱高が6億円から2億円へ減じたのに市場を事実上無償で使ってもらい、卸売市場の機能は維持しています。兵庫県西宮市でも、第一種市街地再開発事業によって、卸売市場施設整備を支援しています。このようにして地域における市場機能を守っております。
現時点での加古川市の方針にはこうした市民本位のスタンスをかいま見ることができません。理由をお聞かせください。
以上で壇上での質問を終わります。ご清聴ありがとうございました。
○議長(木谷万里) 立花俊治議員の質問は終わりました。
答弁を求めます。
産業経済部長。
○産業経済部長(小野享平) 「官民力を合わせて卸売市場を存続して地域経済を発展させ、あわせて市民の食生活を守るために」のうち、「加古川市総合計画や施政方針と公設地方卸売市場廃止の政策的矛盾について」ですが、本市場においては、総合計画にあります物流・流通機能の強化を目指し、平成30年度に本市公設地方卸売市場整備計画を策定し、老朽化が進む市場施設への対応及び市場のにぎわいの創出により、市場の活性化を図るため再整備の事務を進めてまいりました。しかしながら、昨年9月に青果卸売業者が事業停止となり、新たな卸売業者の入場に向けた調整も行うなどの努力をしてまいりましたが、入場には至らず、青果卸売業者不在の体制では公設地方卸売市場としての機能が果たせないことから、市場廃止を決定したものです。
次に、「卸売市場の必要性について(昨年の4月段階と廃止方針を決めた今年の5月との違いについて)」ですが、本市場は、生鮮食料品等の流通の一端を担っていることは認識しており、流通形態が大きく変化する中、市場存続のために平成30年度に公設地方卸売市場整備計画を策定するとともに、昨年度には、市場のコンパクト化に伴い生じる余剰見込地を活用したにぎわい創出手法に関するサウンディング型市場調査を実施し、民間企業からの提案を募りました。しかしながら、昨年9月に青果卸売業者が事業を停止し不在となったことで、昨年の4月と状況が大きく変わったため、市場廃止の方針を決定したところです。
次に、「法改正と卸売業者倒産を受けて、また、存続を求める協議会が廃止を認めている現状を受けての今後の方針について」ですが、改正卸売市場法の施行に伴い、地方卸売市場が食品等流通合理化計画の認定を取得し、その計画に基づく必要な施設を整備する場合に交付金の対象となります。しかしながら、本市場は青果卸売業者が不在であり、整備計画が進められないため対象となることはありません。なお、行政財産の施設使用許可に基づき、入場している場内事業者に対しては、他の事例及び判例を基に、適正で可能な範囲での支援を行っていくこととしています。
次に、場内事業者の一部で組織する加古川市場存続協議会から提出された嘆願書の内容については、市内に全場内事業者が営業できる卸売市場としての2万平米の敷地確保、また、競り場棟や店舗、事務所等の建設、施工、さらにその費用の補助について求められていましたが、そもそも受益者負担を原則とする市場事業の性格からして、本市が対応することは困難です。なお、本市場の施設使用指定期間終了に伴う移転に対する支援については、引っ越し費用、移転雑費等を検討しております。
次に、他市場において、それぞれの立地、地域及び市場設置の背景などから、様々な取組が実施されていることは認識しておりますが、本市場においては、さきに述べました理由により、市場廃止の方針を決定したところです。場内事業者の事業継続及び生産者の出荷先確保についても、可能な範囲で引き続き支援を検討してまいります。
以上で答弁を終わります。
○議長(木谷万里) 立花議員。
○(立花俊治議員) 答弁ありがとうございました。市の方針と実際していることに対する矛盾点について、一番最初はお聞きしたんですけれども、まだ来年の12月まで設置管理に係る条例の期間がありますので、ただ、考え方の違いということでやり合いをしても仕方ないので、一つは、サウンディング調査までしたことは行政は誤っていたのか、誤っていなかったのか、言い方を変えればこういう質問をしているわけです。私自身も法改正と卸売業者の倒産ということについては直面して残念なことだと思っているんですが、去年の時点でこういう調査をしたのは、市場経済で考えた場合には、やはり市場というのは加古川市の経済の活性化のためにも必要だと思ったからお金を出して整備計画をしたんではないんですか。再度お答えをお願いしたいと思います。
○議長(木谷万里) 産業経済部長。
○産業経済部長(小野享平) 先ほども申しましたとおり、サウンディング調査をした時点では、青果の卸業者はいらっしゃったわけで、当然、そういったことで卸市場を再整備するということを進めていたわけです。サウンディング調査といいますのは、もともと改修は26億円とご指摘がありましたけれども、建て替えの場合は約50億円かかるということで、配置位置が変わるわけです。それによって余剰地の使い方が変わってまいりますので、民間事業者から意見を募ったところで、そのことが誤っていたとか、誤っていないとか、そういった議論にはならないかと思っております。
○議長(木谷万里) 立花議員。
○(立花俊治議員) 二つ目の問題は、もう一度同じことを聞きますけれども、地域の経済の活性化と35億円もの売上げをしている企業の足場を廃止することはやっぱり矛盾していると思うんですが、この点についても再度ご回答をお願いしたいと思います。
○議長(木谷万里) 産業経済部長。
○産業経済部長(小野享平) 議員おっしゃっている35億円という数字は、我々としてはちょっと承知していないわけですが、いずれにいたしましてもかなりの額の仲卸の方々の売上げはあると思っております。ですが、そういったことは市の卸売市場の中で行っているからそういった額が発生しているということも言えます。当然、我々も場内事業者の皆さんが市内で営業を続けていただくということは願っております。ただ、皆さんそういったことがなかなかできにくい状況でありますので、皆さんに何とか事業を続けていただきたいと考えて、明石の卸売市場等への入場を紹介するといった支援を行っておるところです。
○議長(木谷万里) 立花議員。
○(立花俊治議員) ありがとうございました。もう一つは、受益者負担問題ですけれども、今回出された補正予算の中に、約9,700万円で加古川再開発ビル株式会社の株を買います、という方針が出ていますけれども、こういうものには行政法の担保などがあるんですか。市場が困窮して業者が困っている状況で、そうした落ち込みの問題を市として助けるというのが、これが本来の在り方ではないかと思いますけれども、再度質問いたします。
○議長(木谷万里) 産業経済部長。
○産業経済部長(小野享平) ちょっと話があれなんですけれども、我々は卸売市場としてはもちろんやっていくつもりでございました。その核となる卸売業者がどうしても見つからないからこのような事態になっているわけで、駅前の話とはまた別のお話でございます。
○議長(木谷万里) 立花議員。
○(立花俊治議員) 分かりました。まだ、設置管理に係る条例の期間が1年ほどありますので、理論上の問題をここでやり取りしてもあまり有意差がないかと思います。重要で大切なことは、不要な対立を図るのではなくて、官民知恵を出し合って、業者のなりわいをきちんと保障して、市場機能を持続可能なものにしていくというのが大切ではないでしょうか。そのことが市民の胃袋を満たし、人口減少に歯止めをかけ、にぎわいの中で暮らせるまちを目指す地方創生につながるのではないかと思います。住んでよかったのキャッチフレーズに沿って、愛に満ちた対応策を検討していただきますようお願いをして、私の質問を終わります。ありがとうございました。
2020年6月議会一般質問(6月9日)
§2番 立 花 俊 治 (日本共産党加古川市議会議員団) 【一括方式】
1.新型コロナウイルス対策と今後の市政運営について
(1)国方針と加古川市行政の整合性について
(2)新型コロナウイルス対策施行上の問題点について
(3)今後の新型コロナウイルス対策について
発言内容
○(立花俊治議員) (登壇) 日本共産党加古川市議会議員団、立花俊治です。一般質問を行います。
まず初めに、新型コロナウイルス感染症発生以降、市長はじめ市職員のご尽力に対し、敬意を表します。
大項目1、「新型コロナウイルス対策と今後の市政運営について」。
小項目1、「国方針と加古川市行政の整合性について」。
国は、就学援助費の給食費を支給して構わないとしているが、加古川市は支給していないことについて、お尋ねをいたします。3月2日から休校中の就学援助費の給食費について、文科省は5月19日付事務連絡で、厚生労働省が4月7日付事務連絡を発出していることを踏まえ、地方自治体が例外的に学校給食が実施されたこととみなすなどとし、補助対象経費として計上して差し支えないこととしましたのでお知らせしますとしています。ところが、加古川市では給食費を支給していません。国の事務連絡の解釈と加古川市で支給しなかった理由についてお尋ねをいたします。
次に、新型コロナウイルス感染症が原因で生活保護申請が増えているものと思われますが、厚生省は、3月10日、4月7日、5月8日、3回にわたって新型コロナウイルス感染症防止等のための生活保護業務に関する事務連絡で、申請の意思が確認された方に対しては速やかに保護申請書を交付するとともに申請手続の助言を行う必要があることから、保護の申請書類が整っていないことをもって申請を受け付けない等、法律上認められた保護の申請権を侵害しないことはもとより、侵害していると疑われるような行為も厳に慎むべきであることに留意願いたいことと、リード文で3回とも強調されています。つきましては、昨年の3月、4月、5月と今年の3月、4月、5月の生活保護申請相談者数、採択数、不採択数並びに自立支援に係る住宅確保の取扱案件数と採択・不採択数についてお伺いします。そして、自治体としての評価についても併せてお願いをしたいと思います。
小項目2、コロナ対策に対する市民からの意見について、三つの疑問にお答えいただきたいと思います。5月中旬から新型コロナウイルス対策として、加古川うまいもん応援クーポン、500円券のビラが配布されています。このことについて、飲食店業者からは市内には1,000軒以上の店があるが配布時点で利用できる飲食店が限られていた、配布ビラへの囲み記事はありましたが、小規模個人飲食店ではQRコードが読み取れない、インターネット申請ができない店がある、事前に教えてほしかった、加古川観光協会にも入っているのにメールがない飲食店はどうしてくれる、5月29日の各種の宣伝広告も見たが、最初のボタンの掛け違いにはいささか憤りを禁じ得ない、と飲食店業者からの声があります。また、他の業種からは新型コロナウイルス対策なのに、飲食店だけを助けるのはおかしいのではないか、一般市民からは、私の所にはまだ500円のクーポン券が届いていないとか、他市の状況を聞いてみるとタクシーにも使える、そして額が10倍、20倍、支給されている先進例まで聞こえてきました。
2つ目は、新型コロナウイルス対策関連予算の持続化給付金の執行について、受託した法人が職員が少なく到底処理できない、委託費の97%が協議会、構成団体に再委託されているなどが報じられて、予算の執行に当たり、問題になっています。加古川市においても、行政改革で正規職員定数が700名以上削減され、人員不足のため、特別定額給付金264億円を市民に届ける事業に、委託料が合計で7,000万円計上されていましたが、各委託料ごとの入札参加者数等契約状況について教えてください。随意契約はなじまないと思うが、ご所見をお願いいたします。
小項目3、現在、進行の予算や国・県の第2次補正予算を踏まえ、新型コロナウイルスの第二波の流行にも備えた今後のコロナ対策について。
新型コロナウイルス関連情報については、この間、広報、ホームページ、シティプロモーションの新聞折り込み、特別定額給付金申請書の全世帯郵送、500円のクーポン券の全戸配布、市行政としては現在のスキルの到達点では大変ご尽力いただいていると考えています。該当者、誰一人取り残してほしくないと思っています。つきましては、10万世帯26万人への周知の到達点についてどのように分析されているか、お聞かせください。中でも、特別定額給付金の全市民への給付の徹底についてですが、5月28日から申請書の封筒が届いておりますが、申請の締切日が8月28日となっており、申請されない世帯の予測とフォローはどのように考えておられるのか、お伺いします。また、前述しました500円のクーポン券について再度触れますが、市民の声は額の増額、他業種でも何でも利用可能、これが市民の切実な願いと思います。制度修正について、お考えはないのか。新たなウェルピーポイント参加業者にはネット通信費と登録費用が補助されますが、加古川うまいもん応援クーポンの参加店には売上げアップの効果はありますが、特典がありません。ご協力慰労金、例えば1万円でも換金申請の際に追加して振り込むぐらいの配慮があってもよいのではないかと思いますが、お尋ねします。自粛要請と補償は一体であるべきだと考えますが、県と市で取り組んでいる給付事業で散髪屋さんは休業要請の対象でないから対象外、本市でも持家の小売業、飲食店等には持続支援事業補助金がもらえないなど、悲痛な声が聞かれます。補償の制度は全国でいろいろな形で取り組まれています。5月27日に閣議決定されている国の第2次補正予算を展望して、市内経済活性化を目指して、例えば全市民対象であれば何でも買える市内通貨券の発行とか、加古川市コロナ徳政令を出してテナント料は無料にする、大学生の授業料支援など、今後のさらなる市独自の上乗せ対策を求めたいと思いますが、どのように考えておられるのか、ご所見をお伺いいたします。
以上で、壇上での質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(原田幸廣) 立花俊治議員の質問は終わりました。
答弁を求めます。
教育総務部長。
○教育総務部長(高井正人) 「新型コロナウイルス対策と今後の市政運営について」のうち、「国方針と加古川市行政の整合性について」でございます。ご指摘の事務連絡は、要保護者に対する給食費について、例外的な取扱いを行った場合に、国の補助対象とする旨の通知でございます。
本市におきまして、要保護世帯の児童・生徒には、臨時休業期間中におきましても生活保護業務の教育扶助により、給食費相当額が支給されておりますことから、そもそも学校給食費にかかる就学援助の対象とはなっておりません。このため、そういった例外的な取扱いを行う必要がないと考えております。
以上で関係部分の答弁を終わります。
○議長(原田幸廣) 福祉部長。
○福祉部長(井部浩司) 「新型コロナウイルス対策と今後の市政運営について」のうち、「国方針と加古川市行政の整合性について」ですが、本市における生活保護を含めた生活困窮の相談件数は、昨年の3月が97件、4月が83件、5月は117件。それに対して今年の3月は148件、4月が269件、5月は289件ありました。そのうち、生活保護の申請に至った件数については、昨年の3月が19件、4月が16件、5月は24件でしたが、今年の3月は32件、4月が26件、5月は25件ありました。これらの申請に対する決定につきましては、昨年の3月は開始18件、却下1件、4月は開始12件、却下3件、取下げ1件、5月は開始21件、却下1件、取下げ2件。それに対して今年の3月は開始29件、取下げ3件、4月は開始24件、取下げ2件、5月は17件が開始決定済み、8件が現在処理中です。
また、生活困窮者自立支援法に基づく住居確保給付金の申請件数は、昨年の3月はゼロ件、4月が1件、5月はゼロ件でした。そして今年の3月はゼロ件、4月が15件、5月は58件ありました。なお、各月の申請に対し支給の決定をしていますが、直近の申請のうち4件が現在処理中となっております。
新型コロナウイルス感染症により、社会全体が甚大な影響を受けており、今後も住居確保給付金や生活保護の申請が増加すると予測されます。生活保護並びに生活困窮者自立支援制度については、今般の国からの通知にかかわらず、従来から適切に処理してまいりましたが、今後も引き続き相談者に寄り添った対応に努めてまいりたいと考えております。
以上で関係部分の答弁を終わります。
○議長(原田幸廣) 産業経済部長。
○産業経済部長(小野享平) 「新型コロナウイルス対策と今後の市政運営について」のうち、「新型コロナウイルス対策施行上の問題点について」ですが、加古川うまいもん応援クーポンについては、市内飲食店で利用できる500円分のクーポンを全戸に配布いたしました。利用できる店舗は、ウェルピーポイント取扱店に限ったものではなく、この事業へ参加申込みいただいた市内飲食店が対象となっております。
この事業は、新型コロナウイルス感染症拡大でステイホームや三密の回避が求められる中、営業時間の短縮などにより、急激に客足が減少するとともに、自粛が叫ばれる中でその影響が比較的長期にわたり、加えて生産者や納入業者にも及ぶ、緊急性の高い飲食店の業種に絞って迅速に支援を行うもので、他業種への利用拡大は考えておりません。
次に、「今後の新型コロナウイルス対策について」ですが、クーポン券の制度修正については、先ほど答弁しましたように、クーポン事業の利用拡大を実施する予定はありません。
次に、「国の2次補正予算を展望したさらなる市独自の上乗せ減収対策について」ですが、経済産業省の2次補正予算案では、従前から実施されている資金繰り対策としての公的融資の拡充、持続化給付金予算の積増し及び家賃支援給付金等が上げられています。
今後の追加の対策につきましては、現在、実施している本市独自の支援制度の進捗状況を踏まえながら、どのような支援策を展開すべきかについて検討してまいりたいと考えております。
以上で関係部分の答弁を終わります。
○議長(原田幸廣) 企画部長。
○企画部長(井ノ口淳一) 「新型コロナウイルス対策と今後の市政運営について」のうち、「新型コロナウイルス対策施行上の問題点について」ですが、現在、1日でも早く市民の皆様に給付金を支給できるよう、事務を進めているところです。
そのような中、5月補正にて予算成立後、早急に市内11万6,000世帯分の郵送申請書の印刷業務や封入封緘業務の委託、申請受付後の事務処理に必要なスタッフの確保を行う必要がありました。また、全国一斉に同様の事務が始まることから、対応が遅れることのないよう、全ての委託業務について、過去に同様の業務で本市と受注実績のある事業者と随意契約を締結したところです。
次に、「今後の新型コロナウイルス対策について」ですが、市民の皆様に広く情報を伝えるためには、広報かこがわや新聞折り込みをはじめとした紙媒体のほか、マスコミに対する情報提供、市ホームページやSNSなど、様々な方法で各媒体の特性を生かしながら、繰り返しお伝えしていくことが必要であると認識しております。今後ともあらゆる機会を捉え、積極的に広報していきたいと考えております。
次に、特別定額給付金の全市民への給付の徹底対策についてですが、特別定額給付金の郵送申請受付は8月28日までとなっていることから、様々な機会を通して、申請漏れがないよう注意喚起を行ってまいりたいと考えております。
以上で関係部分の答弁を終わります。
○議長(原田幸廣) 立花議員。
○(立花俊治議員) 今、企画部長からお答えがありました、この8月28日締切りの問題について、一つだけお聞きしたいのですが、実際には7月末の段階ぐらいでどういうふうになるかというのが分かると思うのですけど、いわゆる寝たきりの人とか、要は対応が十分にできない人への対策です。申請が来ていない人のリストアップをして、公民館単位でフォローするとか、町内会でお願いするとか、そういうような検討についてはされていないのかどうか、お聞きしたいと思います。
○議長(原田幸廣) 企画部長。
○企画部長(井ノ口淳一) 昨日時点で、申請者の割合は、オンライン、郵便等含めまして83.4%の方から、申請をいただいておるところです。ですから、あと17%弱、辞退される方もおられますので正確にはあと何%とは言えませんが、まだ申請が出ていない方につきましては7月の後半ぐらいに改めて個人宛てに通知させていただきまして、申請漏れがないよう徹底してまいりたいと考えております。ただ、第三者がそういう支援するという場合は、個人情報等の問題もありますので、できましたら改めてコールセンターとか1階の総合窓口がございますので、そちらのほうでご相談いただけたらと考えております。
○議長(原田幸廣) 立花議員。
○(立花俊治議員) それでは早速、まとめに入らせていただきたいと思います。
せんだって、生活保護の窓口で、住居を確保できない具体的事案で住所がないときの対応について質問しましたが、自立支援法の説明が十分聞けませんでした。また、敷金について出ない由の説明がありました。
市内の3万9,000円以下のアパートをインターネットで検索してみましたが、709件中50件ぐらいしかなく、コロナ対策で市営住宅を準備したと発表がありましたが、2戸では間に合いません。入居申請が6か月に1回となっており、市民にとっては狭き門になっていますが、敷金の要らない市営住宅の確保が必要だと思います。800戸ほどあるわけですから、コロナ対策にもっと門戸を広げてよいのではないかと思います。国の事務連絡と加古川市の行政事務に、若干開きがあるように感じていますので、ご配慮をお願いしたいと思います。
国の2次補正は現在進行中で、昨日から審議されていますが、1次補正で弱かった医療体制、雇用調整助成金の引上げ、家賃、ひとり親世帯への上積み給付など前進面がありますが、3万校ある小・中学校の9割に教員の加配はない。困窮大学生の支援は290万人いるが、13%の43万人しか対象でありません。10兆円、5兆円の問題がありますが、大学生の授業料の免除に言及されていないなど、不備を残しています。
理事者と私たちには、立場の違いはございますが、新型コロナウイルス対策としてはワンチームとして、誠心誠意、生活困窮者を下支えして、新型コロナ感染症収束まで、一人たりとも取り残さないよう、頑張ろうではございませんか。
現状認識は、各種給付金はいずれも一回きりの施策です。支援のスピードが遅い。そのために高い利子の闇金が動いている。こういう情報もございます。規模と回数、給付条件について、加古川市の場合は20%減額という制度がございますが、国・県は50%で、統計上は30から40%減額が大半を占めていると言われています。市としては、加古川市の一般予算の組替えも検討して、国の補正予算、県の補正予算の隙間を埋めて、国に対して、一番苦労しているのは第一線の市町であり、5兆円の予備費についても地方創生臨時交付金などに上乗せするよう要求してほしいと思います。7月補正予算を期待して、質問を終わります。ありがとうございました。
2020年3月議会一般質問(3月9日)
§2番 立 花 俊 治 (無会派) 【一括方式】
1.困っている人に優しい市政を目指して
(1)新型コロナ感染症による生活破壊で生活保護受給者の動向等について
(2)就学援助の認定率について
2.国連の核兵器禁止条約発効と加古川市政について
(1)核兵器廃絶宣言等加古川市の取組の現状について
3.広域ごみ処理施設電力引き込み工事負担金について
(1)負担金の変更についての報告方法について
発言内容
○(立花俊治議員) (登壇) 皆さん、おはようございます。日本共産党の加古川市議会議員、立花俊治でございます。通告に沿って一般質問をさせていただきます。
年末年始にかけて何かと交流の場がありましたが、その中で、お年寄りから何度も聞き返されたり、耳鳴りがして困っている、耳が遠くなってしまった、医者にかかり補聴器を購入したが30万円もかかった、行政で補助する制度はないのか、世間話の矛先が私のほうに向かってきた次第です。
そこできょうは、大項目として、難聴で困っている高齢者に優しい行政を目指してと題して高齢者がふさぎ込むことなく、また生き生きと健康寿命を延ばせる加古川市を目指して、質問をさせていただきます。
内容は、難聴で困っている高齢者の実態、それから、こうした人たちに対する加古川市の対応の現状の到達点、市民の要望、三つの側面からお尋ねをしたいと思います。
小項目1、ご高齢で難聴者の実態についてですが、私もヘッドホンのようなオージオメーターで検査を受けたことがありますが、近年、高齢者の難聴が単に声が聞こえないにとどまらず、認知機能の低下のリスク要因であることも注目をされています。大学のレポートでは、動脈硬化による血流障害が主な原因で、ストレスや運動不足などが挙げられています。既に、4人に1人が65歳以上、2040年には35%以上となることが予想されています。高齢者の中でも超高齢者の割合が急増して、80歳以上の人口が初めて全国で1,000万人を突破し、今後ますます健康長寿を保つことが重要となっています。
高齢者の聴力障害の原因としては、そうは言っても加齢によるものがやはり多く、約80%と言われています。加古川市の医師会のホームページを見てみますと、老人性難聴とは、「加齢によって耳と脳が障害されて聞こえにくくなっている状態です」との記載があります。さらに、このような難聴は薬などでは治りにくく、補聴器を使う必要があるということも掲載されています。
年齢別で見ますと、平均聴力レベルを超える難聴者は、65歳から69歳で40%、70歳代、6割、80歳代、7割に見られるとされています。これは確認のためですが、加古川市の65歳から69歳、70歳以上のそれぞれ5歳刻みの人口予測を教えてください。
また、高齢者難聴人口について、市としての推計人口を把握できていれば教えてほしいと思います。あわせて、高齢者の難聴に関する市民相談の件数、市役所の窓口での苦情相談なども教えていただけたらと思います。
まず、高齢者の難聴者実態についてご所見をお伺いいたします。
小項目2、次いで、加古川市の加齢性難聴者と行政としての対応状況についてお尋ねいたします。
ヒアリングループを設置している公共施設は何カ所あるか、何年ごろ設置されているか、また窓口での難聴者対応はどのようになっているか、専用の受信機もあると聞いていますが、その設置状況もあわせてお願いをいたします。
各自治体の施設におけるヒアリングループの設置状況について、厚労省が全国都道府県市町村にアンケート調査を昨年実施していると思いますので、回答内容をお示しいただければ幸いです。
加古川市として、高齢者の難聴者に対する対応の現状について、ご所見をお願いいたします。
小項目3、「補聴器購入費への助成について」の考え方ですが、市民の要望を受けて、先日、補聴器を販売しているお店をはしごしました。一般的な価格は5万円から50万円、高いものは100万円のものもあるとのことですが、一方の耳で15万円、両耳だと30万円ぐらいのものが売れ筋とのことでした。それにしても高いなと思ったのが率直な感想です。障害者には補助制度がありますが、低年金のお年寄りにも必要ではないかとのことでした。加齢によって難聴となり、生活に支障を来しているものの、規定以上の聴力があるため、身体障害者とは認定されない中軽度の加齢性難聴者への自治体支援が始まっています。そこで、国や県の動向についてご紹介し、本市においても補助制度を創設してほしいと願っているところであります。
国会では、日本共産党の大門実紀史参議院議員が昨年の3月20日に、加齢性難聴者の補聴器購入の助成制度の創設について質問をしております。厚労省は研究を推進するとし、麻生財務大臣はやらなければならない必要な問題と述べています。
厚労省は、2019年度から地域生活支援促進事業の一つとして、障害者ICTサポート総合推進事業を新設しています。この中で、都道府県が貸し出し用ヒアリングループを整備した場合には、費用の2分の1を補助する制度を開始しています。
一昨年の12月14日には、兵庫県議会で加齢性難聴者の補聴器購入に対する公的補助制度の創設を求める意見書が、自民党から共産党まで全会一致で可決されています。そして、住民税非課税世帯や所得制限があるところ、全くないところ、財政力によりさまざまですが、長野県の木曽町では65歳以上で必要な人に3万円の補助をしています。本市においても、この制度について検討していただきたいと思いますが、ご所見をお願いいたします。
以上で、壇上からの質問を終わります。ご清聴ありがとうございました。
○議長(原田幸廣) 立花俊治議員の質問は終わりました。
答弁を求めます。
福祉部長。
○福祉部長(井部浩司) 「加齢性難聴者にやさしい行政をめざして」のうち、「高齢者人口の推移と加齢性難聴者の実態について」ですが、加古川市の高齢者人口は、令和2年2月現在で、65歳以上69歳以下が1万7,990人、70歳以上74歳以下が1万9,406人、75歳以上79歳以下が1万5,846人、80歳以上84歳以下が1万59人、85歳以上89歳以下が6,063人、90歳以上94歳以下が2,587人、95歳以上99歳以下が660人、100歳以上が93人となっております。
次に、本市の加齢性難聴者の推計人口ですが、日本耳鼻咽喉科学会や日本老年医学会の資料によると、70歳以上の約半数が難聴を抱えているとのことですが、本市における正確な数値は把握しておりません。
また、高齢者からの相談については、地域包括支援センターに対するものも含め、加齢性難聴を主訴するものはほとんどありませんが、さまざまな生活相談の中で、聞こえの悪さが生活に影響を及ぼしていると思われる方に対しては丁寧に相談に応じているところです。
次に、「加古川市の加齢性難聴者への対応状況について」ですが、ヒアリングループは市の2施設に設置しており、人権文化センターには平成27年4月から埋設式を、加古川市民会館には平成26年9月から館内のみの貸し出し用を設置しています。
これら以外にもヒアリングループではありませんが、加古川市総合福祉会館には補聴援助システムとしてFM補聴器を平成29年9月から設置しています。
また、これらの利用状況については、常時使える状態であるため、個別の件数は把握しておりませんが、主に講演会や研修会で活用されています。
なお、ヒアリングループの個別の貸し出しは行っておりませんが、講演会などにおいては手話や要約筆記の活用で対応してまいります。
次に、「補聴器購入費への助成について」ですが、加齢性の難聴によって、日常生活を不便にするだけでなく、社会活動の減少やコミュニケーションを困難にし、鬱病や認知症のリスクが上がるという研究もなされており、兵庫県議会においても平成30年12月に公的補助制度の導入について意見書が国に提出されております。
本市といたしましては、国が補聴器の使用による認知症予防等の効果検証を進めておりますので、その動向を注視してまいりたいと考えております。
以上で、答弁を終わります。
○議長(原田幸廣) 立花議員。
○(立花俊治議員) 実際には、難聴者がいるということになっているんですが、市に対する苦情や要望というのは具体的にはないという福祉部長さんの回答ですが、私はせんだって議会事務局に行って、この本会議の傍聴者に対する注意事項を見せてもらったんですが、耳が聞こえないので困るからどうしたらいいんだ、こういうふうな質問をした人もないということですけれども、本来だったらあの傍聴者に対する案内状に、耳が聞こえない場合にはお申しつけくださいという文言が一行要るんじゃないかなと思っています。
私もこれはお店に行って聞いて初めて知ったんですが、補聴器の中にキーコイルというのが内蔵されているのと、いないものがあるそうなんですけれども、磁気ループがあってもスイッチを入れなければ鮮明には聞こえないと聞いております。人権文化センター、それから市民会館、そういうところを訪問した人に対する案内について、ぜひ改善してほしいと思うんですけれども、その点についてのお考えを教えていただきたいと思います。
○議長(原田幸廣) 福祉部長。
○福祉部長(井部浩司) 議会事務局であったり、あるいはそれぞれの施設においての注意喚起については必要なことだと考えておりますし、ただ、それについては基本的には施設の管理者が行うことではあると思うんですが、加古川市では障害者差別解消法に基づき、職員対応マニュアルを作成しておりまして、これは各職員に十分に浸透するように、福祉部としても図っておりますので、その中でもそういったことについて注意喚起を促しておるところでございます。
今おっしゃったそれぞれの施設で、どこまでそれぞれの方に働きかけをされているかということにつきましては、きょう現在は把握しておりませんが、そのあたりも把握をいたしまして、さらに徹底に努めてまいりたいと考えております。
○議長(原田幸廣) 立花議員。
○(立花俊治議員) 公共施設と同じような考えで、もう一度畳みかけてお尋ねをしたいんですけれども、本館の1階の障害の担当のカウンターには、名前を聞いたんですけれども、忘れましたけれども、小さな、あれ何て言うんやったかな。
[発言する者あり]
○(立花俊治議員) あ、コミューンか。あそこで聞いたんですけれども、忘れましたけれども。ああいう障害者のところにはありましたけれども、障がい者支援課の担当者に聞くと、障害者でない人がカウンターに行って耳が聞きづらいときは、筆談で対応してるんだということですけれども、他の市民課の窓口についても、耳の聞こえない人に対する対策については同じように検討していただけたらと思うんですけれども、ご回答をお願いします。
○議長(原田幸廣) 市民部長。
○市民部長(田中康人) まず、市民課につきましても、コミューンについてはカウンターの上には置いてはないんですけれども、お尋ねいただければすぐに出せるような形で、置いております。それと、コミューン導入の際に、全庁の中でいわゆる窓口職場のカウンター、そこにつきましてはすぐに設置できるような形で用意したというふうに記憶しております。それと、出先につきましても、市民センター、それから東加古川のサービスプラザ、こちらについてもコミューンについては設置をいたしております。
○議長(原田幸廣) 立花議員。
○(立花俊治議員) ありがとうございました。
議会の関係でいえば、この本会議場には、金曜日に難聴者のための設備があるということで見せていただいたんですけれども、傍聴といえば、第一、第二、第四の委員会室も含めて必要ではないかと思いますけれども、その点についてのご見解もお願いしたいと思います。
○議長(原田幸廣) 福祉部長。
○福祉部長(井部浩司) 難聴の方、あるいは全聾の方も含めまして、聞こえに障害のある方につきましては、常設の手話通訳者もおりますし、それから必要に応じて、ボランティアの方になりますが要約筆記者がおります。福祉部のほうで全ての部署を取りまとめいたしまして、必要な事業については、そういった方々を手配するような段取りができております。ですので年間を通じて、そういった聞こえに問題のある方が参加されることが見込まれるイベントについては、あらかじめ申し込みをいただいて手話通訳者、あるいは要約筆記者の配置をしておるところです。
○議長(原田幸廣) 立花議員。
○(立花俊治議員) どうもありがとうございました。
それでは、質問を閉じたいと思いますが、まとめの発言をさせていただきます。
一般社団法人日本補聴器工業会が、日本と海外の補聴器の普及率などを比較したデータを発表しております。日本の難聴者自己申告比率というのは11.3%あるそうですが、この自己申告比率が外国では、イギリス42%とか、ドイツ34%とか、とっても大きな差があるということを指摘しています。欧米では、難聴を医療の一環として捉えている。また、そのために公的補助制度が普及しているが、日本では障害という概念にとらわれているところに大きな差が出ているとも言われています。加古川市議会や市民会館、福祉センターなどに掲示してヒアリングループの活用の推進をぜひ図っていただきたいと思います。
最近、耳鳴りがするという症状も詳しく調べてみると、難聴であることがわかったという情報もあります。難聴は、ただ音が生理的に伝わらないという性質の病状だけでなく、コミュニケーションに深刻な障害を来し、高齢者の孤立、抑鬱、さらには認知機能低下にも関係があるとされています。高齢化社会に対応した、住んでてよかった加古川市と言えるように、今後の加古川市政に反映していただくようお願いして質問を終わります。ありがとうございました。
No.8 立花俊治議員 |